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【特集記事】山形市観光にぜひ訪れたい「文翔館」の魅力とは?|今も時を刻む時計台と様式美を感じる建物が歴史を語る!

一ノ口 ソノ (イチノクチ ソノ)

一ノ口 ソノ (イチノクチ ソノ)

お風呂と二度寝が好きな40代の在宅ワーカー。小学4年生の長男と小学2年生の長女と夫の4人暮らしです。2020年から山形市在住。ボードゲームと読書、ものづくりが趣味。カメラを片手に路地裏の散歩をする時が至福の時間です。山形の楽しさ、美味しさ、素敵さを伝えられると嬉しいです。

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山形市には素敵な歴史的建築物が多く残されています。

その中でも一際存在感があるのがこちら「文翔館」です。

山形駅から車で10分ほどで行けるこの文翔館。
実は、知れば知るほどスゴい建物なのです。

建物自体の魅力はもちろん、500人の職人による資料に基づいた忠実な復原、映画のロケ地にも選ばれる印象的な空間、優美で豪華な調度品。

それから、稼働しているものでは国内でも2番目に古い100年を超える時を刻む時計台、県産のフルーツを使ったスイーツが楽しめるカフェなどなど・・

文翔館は一般公開されていて、誰でも“無料”で中を見学することができます。

この記事では、「知らないなんてもったいない・・!(と私が思った)」文翔館の“スゴいところ”をまとめてみました!

1. 文翔館ってどんなところ?

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文翔館は、1916(大正5)年に山形県庁舎と県会議事堂として建設されました。

正式名称は「山形県郷土館」(愛称:文翔館)といいます。

1975(昭和50)年に県庁舎が別の場所に移転しましたが、旧山形県庁舎と旧県会議事堂は大正初期の貴重な歴史的建築物であることから保存され、1984(昭和59)年に国の重要文化財に指定されています。

現在は県民の郷土への理解を深め、また、本県文化の振興を図るための施設として活用されています。

2. 文翔館のココがスゴい!

① 心を奪われる様式美@外観編

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山形市のシンボル「文翔館」は、建設された時代の様式が色濃く感じられる、大正ロマン溢れる建築になっています。

門、外窓枠や張り出したバルコニー、ひときわ目を惹く中央の時計塔に至るまで、調和の取れた対称的な様式美が本当に綺麗です。

旧山形県庁舎は中庭があるカタカナの“ロ”の字型の建物で、半地下のある3階建てです。

旧山形県庁舎の外壁は「花崗岩」で覆われて重厚感ある佇まいです。

この石材は南陽市の旧中川村釜渡戸で採掘されたものなのだそう。

正面から見ると石造りの建物のように見えますが、実はレンガ造り。

レンガの壁に囲まれた中庭に行くと、まるで違う建物にいるようです。

旧県庁舎の北側にある旧県会議事堂とは、渡り廊下でつながっており、特徴的な外観をしています。

② 豪華な装飾と華やかな調度品@内装編

では、いよいよ中へ入ってみましょう!

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入り口から入ってすぐのエントランスは正面に綺麗なアーチのある大きな階段が印象的です。

階段の踊り場には月桂樹の葉の輪飾りがデザインされたステンドグラス。

モダンなデザインにうっとり。

階段の手すりもどっしりとした作りで、重厚感があります。

階段を登ったすぐ先にあるのは「正庁」という部屋。

この部屋は県庁だった時に、辞令交付や重要な会議に使用されていた場所だそうです。

大きなテーブルや椅子などの調度品、そして、天井のつくりが優雅です。

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高い天井に輝くシャンデリアもエレガント。
天井の漆喰飾りがとても凝った作りできれいです!

「正庁」にはバルコニーがあり、外に出ることができます。

バルコニーからは山形市の中心街にある七日町大通りが見えます。

続く「貴賓室」「知事官房」「知事室」「高等官食堂」・・とたくさんの部屋を見てまわりましたが、どの部屋も、つくり、調度品ともに本当に豪華です!


貴賓室

優しい光が窓から差し込む廊下はアーチが美しく連なっています。

旧県会議事堂とつながる渡り廊下の中も雰囲気たっぷり。

旧県議会議事堂の議場ホールは天井が高く、荘厳な雰囲気の空間が広がっていました。

天井はヴォールト天井というかまぼこ型で、床はリノリウム(コルクと亜麻仁油の天然成分で作られた建材)だそうです。

このホールは当時から講演会や演奏会の会場としても使用されていたそうで、現在もここで演奏会や演劇、などのイベントが行われています。

③ 胸熱!職人の技が光る復原工事

文翔館が建てられたのは1916(大正5)年。

実際に県庁舎として使用されている間には、増築されたり、戦時中に金属類の供出などで建物が改造されたこともありました。

現在の文翔館は、そういうことを想像させない、また、今から100年以上前に建てられたとは思えない綺麗な建物です。

その理由は、1986(昭和61)年からなんと10年(!)の時をかけて行われた修理工事にありました。

修復に使用する材料も、可能な限り創建当時と同じものを探して使用し、同じ手法をもって修復されたという徹底ぶり!

工事にはおよそ60の業者と500人の職人さんが関わったとのこと。

技術を持った職人さんの数が減った今日では、もう作ることができないかもしれないそう。
職人の中の8割が山形県内の職人さんだったそうです。

古い映像ですが、復原時の様子をYouTubeで見ることができます。

修復映像(YouTube)

文翔館内にある映像ホール(旧警保課)でも映像を終日放映しているので、お越しの時はぜひご覧になってください!

文翔館の3階にある「郡市長控室」には修復工事の記録や当時の建築部材等が展示されていて、その時の様子を知ることができます。

漆喰天井飾りもその時に復原された箇所の一つ。

戦時中に空襲にあっても消火しやすいようにと天井から漆喰が取り払われて板張りになったそうですが、天井裏から見つかった破片や当時の資料をもとに漆喰飾りを復原。

この立体的に作られた花の一つ一つの花びらもその時に全て手作りで作られているそうです。。
スゴすぎる!

漆喰飾りには復原時に職人さんの遊び心で山形の県の花「紅花」と県の木「さくらんぼの実」が入れ込まれたそうです。

ぜひ、現地で探してみください♪

それぞれの部屋の天井にある綺麗なシャンデリアも復原されたものです。

なんと全て違うデザインのものを使用されているそうで、一つとして同じものはないのだそうです!

シャンデリアに使用されているガラスのパーツ(ヨーラク)も復原時に一つ一つ磨かれたものだとか。。
だからこんなに煌めいているんですね。

そのほかにも、バルコニーの赤色と黄色の市松模様や、床のリノリウム、屋根のスレート葺き、時計台の銅板葺きなど多くの箇所が復原されまています。

④ 100年を超えて時を刻む時計塔

文翔館のシンボル「時計台」は国内で稼働しているものとしては札幌の時計台についで2番目に古いものだそうです。

時計はどこから文翔館を見ても見えるように4面に設置されています。

現在、年に2度(例年6月と10月)ほど抽選で一般公開をされている時計台、一度は見てみたいと思っていましたが、まさか取材で見せていただける機会が来るとは・・VISIT山形のライターになって良かったです!

建物内で一番高い場所にある時計台まで、細い階段を登ります。

扉を開けると、そこにはむき出しの梁や柱や煉瓦などが・・
そうか、屋根裏の部分だもんなぁと納得。

文翔館の内部に入った感じがワクワクします。

細い板で作られた通路を進みます。

クネクネとした通路をしばらく歩いていると、もう自分が文翔館のどの辺りにいるのか全く分からない状態に。
トリップ感が半端ない・・!

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細い梯子を登った先に・・

大きな時計装置がありました!

かっこいい・・!!

100年以上前に作られたアンティーク感と、現役で稼働している機械としての魅力が共存しているからなのか、今までにみたことのない存在感。
感動の一言です!


振り子と、分銅を吊るすワイヤー

時計装置は、重い分銅が下がる重力のエネルギーを利用した仕組みで動いています。

この装置の動きが中央の軸に伝わり、中央から4つに分岐して4面に配置された時計盤の時計を動かしているそうです。

5日に一度、26.5キロの分銅を7メートル上まで巻き上げる作業を山形市の時計職人さんが手動で行っているとのこと。
聞くこと全てスゴすぎる!!

砲金製の歯車が噛み合い、実際に時計を動かしているところを間近で見られる貴重なスポットです。

時計の音しかしない最上階の空間には、別世界に来たような特別感がありました。

100年以上前からここで動いていた時計。

これから先もずっと時を刻んでほしいと思います。

3. 佐藤健さんファン必見!映画「るろうに剣心」の聖地

文翔館は歴史ロマンあふれる建物のため、ドラマや映画のロケ地としても大人気。

特に、映画 るろうに剣心「京都大火編」「伝説の最期」では、多くのシーンが撮影されています。

「京都大火編」では“内務省”の建物として使用されているため、序盤から多くのシーンで文翔館を見ることができます。

「旧県知事室」は緋村剣心(佐藤健さん)が大久保利通(宮沢和史さん)と会うシーンの舞台になっています。

中庭は「京都大火編」の後に公開された「伝説の最期」で剣心が引っ捕らえて連れてこられた場所でもあります。

「正庁」では、伊藤博文(小澤征悦さん)と斎藤一(江口洋介さん)と面会し宿敵との戦いを表明する重要なシーンが撮影されています。

剣心が文翔館の中央階段を降り、光のあふれる外へ向かう印象的なシーンもありました。
映画のシーンが脳裏によみがえります。

また、高野(山形県出身の俳優真島さん)と剣心が初対面する場面は、文翔館の近くにある*料亭千歳館で撮影されています。
*料亭千歳館は、2021年9月末145年にわたる営業を終え、山形市が「花小路公園(仮称)」として整備することが発表されました

るろうに剣心の映画は、本当に山形県のロケ地でたくさんの撮影がされていて、剣心と瀬田宗次郎(神木隆之介さん)の対決のシーンは、鶴岡市にある庄内オープンセットで撮影されているんだとか。

こちらもいつか行ってみたいな〜!

他にも文翔館では、映画「賭ケグルイ」や、タイの人気ドラマ「ダンドゥアンハルタイ」など、たくさんの作品の撮影が行われているそうです。

4. 果物王国山形のフルーツを使ったスイーツをめしあがれ♪

じっくり文翔館を見学した後は、甘いものを食べながらゆっくり余韻にひたってみるのはいかがでしょうか。

こちらは文翔館の2階「旧耕地整理製図室」にある「やまがたフルーツcafé~Hongmifull(ホンミフル)」。

窓際の席から旧県会議事堂が見えるこちらのカフェは2021年8月にオープンしたばかり。

お店のメニューには、果物王国山形産のフルーツを使ったスイーツが並んでいます。

今回は、店長さんに教えていただいた一番おすすめメニュー「季節のフルーツ クロッフル」をいただきました。

美味しそう〜!!!

イチゴがたっぷりのっていて目にも嬉しい一皿です♡

こちらのイチゴ、さくらんぼのコンフィはもちろん山形県産。

クロッフルって…?と調べてみたら、クロワッサンとワッフルを掛け合わせたスイーツなんだそうです。

ワッフルとは違うカリッとした食感と、柔らかなクリームが混ざり合って、たまらなく美味しい〜!

季節に応じて山形産の桃やメロンなどを使ったスイーツやドリンクもメニューに加わるそうなので、季節が変わったらまたお邪魔したいと思いました。

店内にはこんなめずらしいテーブルも。

こちらのテーブル、ガラスでできた天板の下にある砂の上をガラス玉がクルクルと回って模様を描いているんです。

模様はプログラムによって変わるそうなので、興味のある方はぜひチェックしてみてください♪

5. まとめ

以前から文翔館のことを「素敵な建物だな」とは思っていましたが、今回学芸員の方に説明していただきながらじっくり文翔館を見学したことで、すっかり文翔館のトリコになってしまいました。

一歩外に出ると、いつもの風景になんだか不思議な気持ちになりました。

一つの建物を巡っただけなのに、小旅行をしてきたような気分です。

また、文翔館の敷地は広くて、門の中にある前庭には季節の移り変わりを楽しむことができる花木の植栽や花壇があります。

取材時は枝垂れ桜がちょうど綺麗でたくさんの人がカメラを構えていました。

文翔館内には今回紹介したものの他にも、明治時代からの人々の暮らしを振り返ることができる「記念碑の回廊」、最上川を軸とした山形県の4つの地域(置賜・村山・最上・庄内)の風土や文化を紹介する「最上川は語る」、山形県ゆかりの文学を紹介する「山形の文学」・・など山形県を知ることができる展示がたくさんあります。

見る人、訪れる人の興味によって異なる楽しみ方ができるのも、文翔館が愛される理由の一つかもしれません。

知れば知るほど魅力を感じることができる文翔館は山形県が誇る貴重な文化遺産だと心から思いました。

詳細情報

文翔館

文翔館

山形県山形市旅篭町3-4-51

023-635-5500023-635-5500

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