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【体験記事】山形蔵王|雪の御釜・熊野岳へ「かんじきスノートレッキング」

VISIT YAMAGATA編集部

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こんにちは!VISIT YAMAGATA編集部です。 やまがた各地域のイベント情報や観光スポットなどのまとめ記事を定期的に発信しています。 また知る人ぞ知るやまがたのディープな情報もご紹介しています。

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街ではすっかり春の装いとなる4月。
蔵王ではまだまだ冬の景色を堪能することができます。

この時期、おもてなし山形では山岳インストラクターがご案内する 雪の御釜・熊野岳へのかんじきスノートレッキング (3月下旬〜5月上旬)を催行しており、本記事ではその様子をご紹介いたします!

この時季しか見ることのできない貴重な雪のお釜の姿、そして、蔵王最高峰の熊野岳からの眺望を見に出掛けてみませんか。

はじめに

魅力がいっぱいの「蔵王」

蔵王といえば、全国第2位の強酸性の硫黄泉である「蔵王温泉」、広大な面積を誇るスキー場、世界でもめずらしい冬の大自然が織りなす芸術「樹氷」と、特にスノーシーズンには大人気の観光地。

今回はそんな蔵王の代名詞のひとつとなっている「御釜」、そして、蔵王連峰の主峰である「熊野岳」になんとかんじきスノートレッキングに行ってしまおうというスペシャルツアーをご紹介いたします!

蔵王の象徴「御釜」

蔵王に行ったことがない方も「御釜(おかま)」という名を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

御釜は山形県と宮城県の境目に連なる蔵王連峰の一角にある刈田岳、熊野岳、五色岳という3峰に抱かれた火口湖で、お釜のような形をしていることからその名がつけられました。

湖面はエメラルドグリーンの水をたたえ、荒々しい火口壁と対比して神秘的な雰囲気が漂っています。

なだらかで整備された登山道もあるため、ハイキングスポットとしても人気があり、

山頂付近には「高山植物の女王」と呼ばれるコマクサがそこかしこに咲き誇っています(見頃は7月頃)。

観光道路を利用すれば山形市からも仙台市からも1時半程度でアクセスすることができる御釜ですが、

その観光道路である蔵王エコーライン、蔵王ハイラインは、冬季(11月~4月下旬頃)は積雪の関係で閉鎖されてしまうため、通常は冬の御釜を見に行くことはできません


開通直後の蔵王エコーライン

本プランは、そんな冬季間には見に行くことのできない御釜にかんじきトレッキングでお連れするという貴重なプランなのです!

蔵王の主峰「熊野岳」

山形・宮城両県にまたがり、観光地としても有名な「蔵王」。

「蔵王山」と呼ばれることもありますが、実際は「蔵王山」と呼ばれる単独峰はなく、山形県と宮城県にまたがる山々の総称(奥羽山脈の一部)を「蔵王連峰」と呼びます。


地蔵岳~熊野岳の登山道

その蔵王連峰の主峰が御釜に並ぶ本プランのもう一つのハイライト、標高1,841mの熊野岳(くまのだけ)です。

 

熊野岳の山頂へは御釜からなだらかで整備された登山道があり気軽にトレッキングできるため、登山好きの人をはじめ、登山経験のあまりない人にとっても人気のトレッキングコースになっています。

本プランの概要

冬は要注意!スノートレッキング

これまでご紹介してきたとおり、比較的気軽に行くことのできる御釜熊野岳

しかしながら、雪に覆われる冬は無雪期と同じ様にはいきません

冬季にも御釜や熊野岳山頂を目指す登山客は少なくありませんが、毎年遭難者の通報が後を絶たず、捜索隊の懸命の捜索が功を奏する例ももちろんあるものの、中には残念ながら季節を超えた後に発見される方、そして未だに発見されていない方もいるのが現実です。


地蔵岳山頂

雪が解け、天候が安定した初夏から秋にかけては、装備や知識が万全であれば山岳インストラクターなしでもほとんど安全性に問題はありません。そして、冬であっても終始快晴であれば、自分たちだけでも行くことがそこまで難しいコースでもありません。

しかし、ご存知のとおり山の天気は変わりやすいもので、出発時に晴れていても、急に雲に覆われ、強い風雪に遭うことも珍しくはありません。

そのため、冬のトレッキングについては、蔵王の山を熟知する山岳インストラクターの同行を強くお勧めします。

尚、これから本記事で使用する写真のほとんどは、運よく天候に恵まれた時に撮影したのものです。

ご参加いただく日時の天候によって、同じ様な状態でトレッキングをお楽しみいただけるとは限りません。強風によりロープウェイが運休となってしまう場合や、山岳インストラクターが危険と判断し、御釜や熊野岳方面へのトレッキングは断念させていただく場合もあります。

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御釜・熊野岳へのコース

下の地図は熊野岳・御釜へのトレッキングの所要時間です(引用:蔵王ロープウェイのwebサイト)。
*時間の目安は無雪期の成人男性の平均であるため、スノートレッキングでは地図よりも時間がかかります

 
本ツアーでは、蔵王温泉街にある蔵王ロープウェイ山麓駅で山岳インストラクターと合流して、山麓線、山頂線を乗り継いで地蔵山頂駅に向かいます。そして、地蔵山頂駅に着いたら、まずは蔵王地蔵尊に参拝をしてから地蔵岳山頂へ向かい、目的地である熊野岳、そして御釜を目指します。

*熊野岳山頂に行ってから御釜を見るか、御釜を見てから熊野岳山頂に向かうかは、その日の天候等を考慮して山岳インスターが判断します
*御釜は熊野岳に近い地点から見るため、本ツアーでは刈田岳までは行きません
*天候によっては、御釜や熊野岳まで行けないことや付近まで行っても御釜が見えないこともあります

それでは、「熊野岳 & 冬のお釜へ☆山岳インストラクターがご案内♪ かんじきスノートレッキング」の様子をご紹介します!

まずはロープウェイで地蔵岳へ

山麓駅に集合

本プランの集合場所は、蔵王ロープウェイ山麓駅。

駅舎の1階にある無料休憩所にて、山岳インストラクターと合流します。

休憩所内には更衣室やコインロッカーがあるので、着替えや荷物の一時保管も可能です。

山麓線で樹氷高原駅へ

山岳インストラクターと合流して簡単なオリエンテーリングを受けたら、いざ出発!

まずは、蔵王山麓駅から樹氷高原駅までを結ぶ山麓線に乗り込みます。

蔵王高原駅までは 1,734m、約7分間の旅。

晴れていれば、車窓から月山、鳥海山、朝日連峰などを望むことができます。

景色に見惚れていると、あっという間に標高1,331mの樹氷高原駅に到着します。

山頂線で蔵王山頂駅へ

樹氷高原駅に到着したら、今度は山頂線に乗り換えます。

樹氷高原駅から地蔵山頂駅までは、1,872m、10分間の道のりです。

前方に見える山が熊野岳。
本かんじきスノートレッキングの目的地のひとつです。

 


風が強い日には窓外一面真っ白

本プランの催行期間である3月下旬から5月初旬には樹氷がすっかり崩れてしまっていますが、樹氷最盛期の2月頃にはこの山頂線のゴンドラの外一面に別世界が広がっています。

2月頃の山頂線からの眺め


2月頃の山頂線からの眺め

ゴンドラの旅を楽しんでいると、こちらもあっという間に標高1,661mの蔵王山頂駅に到着!

山頂駅の屋上は展望台になっており、周囲の景色を一望することができます。

地蔵岳から熊野岳へ

蔵王地蔵尊に無事を祈願

蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅を降りたら、欠かしてはならない蔵王地蔵尊へ。

1775(安永乙未)年に造立されたこの地蔵尊は、高さ2.34m、肩幅1.2m、膝幅1.8m、台座の高さ0.34mの坐像。

標高約1,660mの高地に200年以上鎮座し、今も登山客の安全を見守っているこの地蔵尊は、冬季間、雪に埋もれてしまっている姿も有名です。

余談ですが、どんなに雪が降ろうともいついかなる時もその御顔を地上に出されている地蔵尊ですが、例年にない積雪深となった2022(令和3)年2月には、前代未聞?!

その全身が雪中に消え、拝顔することさえ叶わなくなっていました!
(お地蔵様がどんなに雪に埋もれようとも、お賽銭箱がいついかなる時もその全体が雪上に現れているのはご愛敬です)

地蔵岳山頂へ

蔵王地蔵尊にトレッキングの無事をお祈りしたら、早速かんじきスノートレッキングの本格スタート!

まずは、地蔵岳山頂へ向かいます。

地蔵山頂駅から地蔵岳山頂への道のりは、このスノートレッキングで一番キツいのではないかという登り坂。

ちょっと息が上がりながら、そして、周囲の景色に見惚れながら進んでいきます。

蔵王地蔵尊を出発して10分少々。

あっという間に地蔵岳山頂に到着です!

視界が開け、一気に別世界に舞い降りたようです。

但し、風雪時には何も見えません。。

エビのしっぽ

晴天のトレッキングでは、あまりの風景の美しさに雪山の他の一面を忘れてしまいそうになりますが、それでも、風の強さや自然の厳しさを示す光景を目にすることができます。

そのひとつがトレッキングの道標となる標柱(木の棒)に着いた雪の塊(下の写真右)。

細い木の棒に、雪が横方向に驚くほど長く付着しています。

同じ方向から風に飛ばされた雪や水滴が木や岩などに付着し、このように積み重なって長く伸びた氷や雪が成長した霧氷の一種は「えびのしっぽ」と呼ばれます。

雪上にできた形は、本当にエビフライのしっぽの様です!

風が強いほどしっぽの形状が大きくなるため、山頂には特大の尻尾がそこかしこに点在しています。

より形の良いえびのしっぽを探しながら歩くのも、スノートレッキングの楽しみのひとつかもしれません。

熊野岳へ

さぁ、熊野岳へ向けて出発です!

白い大地、遥かな展望、自然への畏敬-

世界が開け、心が洗われます。

熊野岳山頂

熊野岳に登頂!

地蔵岳山頂を出発して40〜50分。

本プランのハイライトのひとつ、熊野岳山頂に到着です!

自然の力を受けながら、思わず叫びたくなる解放感です!

熊野神社はどこ

熊野岳の山頂には、熊野神社とその社務所、鳥居、斎藤茂吉の歌碑が建立されています。

しかし、このスノートレッキングの時季に山頂を見渡しても、お社も鳥居も見当たりません。

ただ確認できるのは、妙な形の大きな雪のカタマリ。

どうやら、上の写真の中央から右側にあるカタマリが朱い屋根のお社で、左手が緑色の屋根の社務所のようです。


▲ 中央のカタマリが熊野神社、男性が立っている小高い部分の下が社務所

そして、大きな鳥居と石碑は何処に消えたのかというと…

下の写真の中央、背後に雪のカタマリを従えるのが「蔵王山神社」と書かれた石碑で、どうやら右側の雪の山が鳥居の模様です。

蔵王の象徴「御釜」へ

御釜の冬の姿とは

熊野岳山頂でその景色を満喫したら、もうひとつのメインイベント、御釜に向かいます!
*状況によっては、御釜を見た後に熊野岳に行くこともあります

普段は、エメラルドグリーンの湖水を湛える御釜。

冬はどうなっているのでしょうか。

その姿がこちら……

幻想的な光景に、思わずため息がこぼれます。

この時季にしか、そして、この場に立った人しか見られない貴重なお釜の姿です。

気分も最高潮!

積雪時のトレッキングは、装備も心構えもしっかりして行かなければならず、無雪期より気軽なものではありません。
しかし、その分ここでしか体験できない貴重な時間を過ごすことができる特別なものとなるはずです。

本プランの参加にあたって

さいごに、このかんじきスノートレッキングには欠かせない山岳インストラクター装備・持ち物に関してご紹介します。

山岳インストラクター

本ツアーに欠かせないのが、山岳インストラクターの存在です。

すでにご案内したとおり、積雪期の御釜・熊野岳へのトレッキングには、遭難を避けるため、そして不測の事態に対応するため、登山の知識や経験が豊富な山岳インストラクターの同行は非常に重要です。

 蔵王山岳インストラクターの粕川さん

本スノートレッキングに同行するのは、ベテランの蔵王山岳インストラクター。

山における安全対策はもちろんのこと、蔵王の動植物や地形、その他 山のことにも詳しいため、自分たちで歩いているだけでは分からない蔵王の魅力を広く深く知ることができるのも、本プランならではです。

装備・持ち物

かんじき
本スノートレッキングツアーで使用するかんじきは、昔ながらの輪かんじきです。
*かんじきのレンタル代は旅行代金に含まれています

紐の結び方は初めての人にはちょっと複雑ですが、同行するインストラクターのレクチャーのもと、装着してみましょう。

その他、かんじきスノートレッキング に参加するに当たって、必要な装備は以下のとおりです。

・スキーウェア(もしくは フリース + 登山用レインウェア)
・トレッキングシューズ 
・厚手の靴下
・登山用スパッツ(ゲイター)
・防寒グローブ
・ゴーグル(もしくはサングラス)
・耳の隠れるニット帽
・積雪用ストック
・昼食
・飲み物
・行動食(各自食べやすいもの)
*本ツアーでは、ピッケル・アイゼン・ロープ等の登山用具(かんじきを除く)は使用しません

スキーウェア(もしくは フリース + 登山用レインウェア)
スノーウェアは、暑いときは脱げ、寒いときには羽織れるように、重ね着が基本です。
[アウトレイヤー]
スキーウェアやスノーボードウェア、もしくは登山用のレインジャケットなど、防水性・透湿性が優れているもの
[ミドルレイヤー]
フリースや薄手のダウンジャケット、ソフトシェルなど、保温性と通気性に優れているもの
[ベースレイヤー]
上は長袖、下はタイツなど、保温性・速乾性に優れているインナー(下着)

トレッキングシューズ 
蔵王の雪は水分を多く含んでいないことが多いため、通常のトレッキングシューズで問題ありません(防水スプレーを吹きかけておくことをおすすめします)。

厚手の靴下
長時間雪の中を歩く本スノートレッキングでは、足もとの防寒は必須です。靴の中がムレたり足が冷えるのを防ぐため、防寒性と速乾性の高い厚手の靴下がおすすめです。足が冷えることが心配な方は、厚手の冬山用ソックスの中に薄手のソックスをインナーとして履いておくと安心です。
念のため、替えの靴下を持って来るとより安心です。

 登山用スパッツ(ゲイター)
足元に関する最重要ポイントは、雪がシューズの中に入らないことです。そのため、シューズへの雪の侵入を防ぐ登山用スパッツ(ゲイター)は必須アイテムです。


防寒グローブ
グローブはスキーやスノーボードなどで使用する防水加工がされているものが安心です。手がかじかむ心配があれば、保温性のあるインナーを着用するのもおすすめです。

ゴーグル(もしくはサングラス)
晴れた日の雪原は太陽光の反射が眩しく、荒天の日は吹雪で目を開けていられるのもやっとな状態となることもあるため、サングラスやゴーグルがあると良いでしょう。

耳の隠れるニット帽
帽子は普段使いのもので問題ありませんが、耳の隠れるものであることが重要です。一番のおすすめはニット帽ですが、それがなければイヤーマフ(耳当て)を忘れないようにしましょう。

雪山用ストック
雪山を登ったり下りたりするスノートレッキングには、ストックも欠かせません。但し、スノートレッキングに使用するのはスキー用ストックではなく、雪山用ストックです。

雪山用ストック(写真左)とスキー用ストック(写真右)ではバスケット(リング)の大きさが異なり、雪山用ストックはスキー用ストックに比べバスケットが大型です。

s左:雪山用ストック / 右:スキー用ストック

整備され、踏み固められたゲレンデであれば、スキー用ストックでもあまり問題はありませんが、人が足を踏み入れていない雪原に足を踏み入れてストックをついたとき、バスケットの小さいスキー用ストックはその大部分が雪の中に沈み込んでしまいます。
*雪山用ストックをお持ちでない方は、レンタルショップをご紹介することも可能です


それぞれのストックを雪面に刺したときの違い (左:雪山用ストック / 右:スキー用ストック)

昼食・飲み物・非常食
本スノートレッキングでは、雪の上で昼食をとります。
おすすめのメニューは、ずばり「パン」です。


インストラクターの昼食

逆におすすめしないのは、おにぎりなどのご飯系のもの。
氷点下を長時間歩くスノートレッキングでは、ランチタイムにバックパックからおにぎりを出す頃にはご飯がパサパサぼろぼろになってしまっていてとても食べにくく、そして美味しくありません。

保温性の高い容器に入れてお湯を持ってくることを厭わない方は、お湯で戻して食べるカップラーメンやアルファ米でも構いません。
*スノートレッキングのルートとなる区間は火器使用は厳禁であり、バーナー等の使用は禁じられています


ランチの一例:カップ麺(左下)/お湯を注いでかき混ぜて完成する雑炊(中央下)/味噌汁(右下)/いちご(左上)/惣菜パン(右上)

飲み物はスポーツドリンクやお茶など、500mlあれば足りるかと思います。
*心配な方はそれ以上の量をお持ちください

昼食の他に、エネルギーや栄養を補給できる行動食(各自食べやすいもの)も持参するようにしましょう。

お申し込み

熊野岳 & 雪のお釜へ☆山岳インストラクターがご案内♪かんじきスノートレッキング

本プランのお申込みに関する情報は以下の「詳細情報」よりご覧ください。

この季節、蔵王でしかできない貴重な体験をしてみませんか。

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