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【特集記事】YOZANDO MARUNOUCHI|米沢の伝統と新しい感性が交わるカフェ&セレクトショップ
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とえこ
置賜出身・置賜在住のWebライターです。県外で暮らしたことをきっかけに山形の魅力を再認識してUターン。とくに山形のおいしい食べものが大好きです。県内外の方が山形をもっと好きになれる情報を発信していきます。

2025年3月、上杉神社のすぐ近くに「YOZANDO MARUNOUCHI」がオープンしました。
「YOZANDO MARUNOUCHI」は、歴史あるまちの空気を大切にしながらも、若い感性や地域の声を取り入れて常にアップデートしていく場所。
ここではカフェやセレクトショップを通して、米沢の文化や人の魅力を発信しています。
日常のひとときに、そして観光の目的地としても訪れたくなる今注目のショップです。
1. YOZANDO MARUNOUCHIとは

米沢市の中心に誕生した「YOZANDO MARUNOUCHI」は、米織小紋やカフェで知られる「鷹山堂」が手がけた新しいお店。
大きな窓の向こうに広がるのは、すぐ近くにある上杉神社の風景です。
春は桜、夏は蓮、秋は紅葉、冬は雪景色。
季節ごとに移ろう景色は、思わず時間を忘れてしまいそうな心地よさがあります。

中に入ってみると、店内にはセレクトショップとカフェのスペースがありました。


店内には、解体予定だった蔵から譲り受けた資材が再利用されています。
釘打ちで仕上げられた無垢材の床は当時のまま。
歴史を受け継ぎながら新しい息吹を吹き込んだ、落ち着きと温もりに満ちた空間が広がっていました。

そして、米国メトロポリタン美術館にも作品が収蔵されている山口英夫氏の緻密で繊細なジャカード織のタペストリーも展示されています。
一本一本の糸でお堀端に咲く蓮の姿を丁寧に表現し、土地の記憶や風景を布に閉じ込める“写真織”の作品です。
歴史ある上杉神社の空気を感じながら、ぜひゆっくりとご覧ください。
2. セレクトショップ

「YOZANDO MARUNOUCHI」のセレクトショップは、山形県内や置賜地域を中心に「つくり手の想いが詰まった確かなもの」と出会える場所です。
ここに並ぶのは、厳選された素材や伝統の技法、新しい感性によって生み出された品々。
取材時に並んでいた魅力的なアイテムをご紹介します。
① Yoneori Komon Black Label

「Yoneori Komon Black Label」は、米沢織のもつ細やかな織の技を活かしながら、“黒一色”という潔さのあるモードなシリーズ。
精緻な小紋柄を織りで描き出すことで、奥行きのある黒の世界観を引き出しています。
伝統の美しさを纏いながらも、現代的なスタイルへと昇華させた、洗練のコレクションです。


巾着やティッシュカバーといった毎日の暮らしに馴染む小物も展開しており、気軽に米沢織の世界を楽しむことができます。
② 米沢織を使用したアパレルアイテム

米沢織を贅沢に取り入れたアパレルブランド「Yoneori Koromo」。
綿100%ならではのやさしい肌触りと、織物特有の美しい風合いが魅力です。
日常にすっと馴染みながらも、品のあるシルエットで大人の女性を引き立てます。

取材の日に店頭に並んでいたのは、東北限定で登場した「米織小紋×CHUMS」のコラボTシャツ。
シンプルでモダンな形模様を白と黒で表現し、カジュアルな着こなしの中に米沢織らしい上質さを感じられる一枚となっていました。
③ 米沢織のコラボアイテムや県内のアーティスト作品も

米沢小紋とのコラボアイテムや、山形県内の才能あるアーティストの作品が揃い、店内を歩くだけで新しい発見があります。


CUCULIとのコラボ商品は、帽子のリボンや雪駄の鼻緒に米沢織を使用した伝統と現代のデザイン感覚が見事に融合。
つくり手の想いが息づくアイテムは、日常に取り入れやすく和の魅力をさりげなく楽しめます。


LUEGOは山形県新庄市発のレザーアイテムブランド。
使う人に寄り添う存在でありたい、という想いが込められた作品が並びます。
今後もさまざまなアーティストとのコラボレーションや新作の展開が予定されているそうです。
繊維産地「米沢」ならではの魅力を日常に届けるセレクトショップとして、さらに進化が楽しみです。
3. カフェ


セレクトショップに隣接するカフェスペースも「YOZANDO MARUNOUCHI」の大きな魅力のひとつ。
山形らしい素材を取り入れたメニューや、ここでしか味わえないオリジナルのドリンクやスイーツが揃っています。


なかでもおすすめは、銅製のドリッパーで丁寧に抽出される淹れたてのコーヒー。
浅煎りの豆ならではの華やかな酸味と繊細なアロマが広がり、一口ごとに豆の個性を感じられる特別な一杯をいただけます。

フードメニューで人気なのが、自家製ベーグル。
山形県産小麦「ゆきちから」を使用し、もっちり、しっとり、香ばしく焼き上げています。
一つひとつ丁寧に手ごねされたベーグルは、手土産にも自分へのごほうびにもぴったり。

店内のオーブンで焼き上げたスイーツも見逃せません。
スナックワッフルやチョコチップクッキー、スコーンはすべて自家製。どれもコーヒーのお供におすすめです。

季節ごとに登場する限定メニューも魅力のひとつ。
この夏には、山形のご当地味「ずんだ」をまろやかに仕上げたシェイクが登場しました。
水を一切使わず素材の旨みを凝縮した濃厚な口当たりで、枝豆の香ばしさとやさしい甘さがたまらないご褒美ドリンクでした。

さらに新メニューとして加わった「アサイーボウル」も人気急上昇中。
濃厚でもったりとしたアサイーにフルーツをたっぷりのせ、ロータスクッキーの香ばしさを添えた一皿は、体にも心にもやさしく満たされる一杯。
店内はもちろん、テイクアウトやUber Eatsでも楽しめます。
4. YOZANDO MARUNOUCHIが目指すもの

お店づくりの軸にあるのは、「米沢で頑張る人や文化を集約し、発信していける場所にしたい」という想い。
地域の人との会話からヒントを得て企画に反映したり、スタッフのアイデアを積極的に取り入れたりと、常にアップデートを重ねながら進化するのがこのお店の大きな特徴です。
「伝統を守るだけでなく、新しいものを取り入れて次の時代につないでいきたい」
という考えのもと、YOZANDO MARUNOUCHIは米沢の文化を未来へとつなぐ架け橋のような存在を目指しているそうです。

店内に飾られていた、写真を“織る”独自技術と生成AIの視覚表現を掛け合わせた「Loom」コレクション。
AIと伝統技術の掛け合わせによる新しい表現に触れ、「これが新しい伝統になっていくのかもしれない」とわくわくする瞬間を味わえました。
これからも、この場所は訪れる人それぞれの感性や日常に、小さな刺激や喜びを届けてくれることでしょう。
5. メッセージ
最後にVISIT YAMAGATAをご覧の皆様へ、山口さんよりメッセージをいただきました。

「カフェやセレクトショップのメニューや商品は常にアップデート中です。気軽に立ち寄って、ふとした時間をぜひ楽しんでください。」
季節ごとに移ろう上杉神社の景色を眺めながら、カフェでゆったり過ごしたり、伝統と現代が交わるセレクトショップで新しい発見をする時間。
ぜひ米沢の文化やものづくりに触れにYOZANDO MARUNOUCHIに足を運んでみてくださいね。
6. 基本情報
YOZANDO MARUNOUCHI
〈営業時間〉
9:30~17:30 (l.o.17:15)
〈定休日〉
火曜日
詳細情報

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YOZANDO MARUNOUCHI
〒992-0052
山形県 米沢市丸の内1丁目6-8
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