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【特集記事】山形市の正月恒例「初市」本当はまず〇〇に行かなきゃダメ?
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VISIT YAMAGATA編集部
こんにちは!VISIT YAMAGATA編集部です。 やまがた各地域のイベント情報や観光スポットなどのまとめ記事を定期的に発信しています。 また知る人ぞ知るやまがたのディープな情報もご紹介しています。

<2025(令和7)年の初市について>
開催日:2025年1月10日(金)
時間:10:00~17:00
(交通規制:9:30~18:30)
場所:十日町角(ホテルキャッスル)~七日町(ナナビーンズ)
国道112号
出店数:約150店
販売物:縁起物・木工品・野菜・穀物・一般露店
****************************************
例年の初市の様子はこちらの記事をご覧ください。
(この記事は2019年2月に掲載したものです)
毎年1月10日に開催される山形市初市は
約400年の伝統を誇る山形市新春の風物詩。
山形市初市初体験の記者は
いろんな方に突撃インタビューを敢行!
賑わう市の様子や、知る人ぞ知る初市と〇〇の関係についてレポートします!
1.出店店舗
まずは、一番の楽しみ♪の出店(でみせ)をチェック!
山形市初市は、江戸時代初期から続く伝統行事。
かつて人々は、正月に日用品等を買い替えており、初市でそれらを求めていたそう。
…ということで
商業の株を象徴しての「かぶ」、長寿を表す「白ひげ」などの野菜、初あめ、団子木などの縁起物のほかに、臼、杵、まな板などの、昔ながらの木工品を売るお店が目につきます。

今年は207店舗が出店したそうです。


2.開催イベント
お昼前後には、注目イベントが目白押し☆
AZ七日町前では、餅つき踊りや御神楽、御神酒・丸餅・納豆汁の振る舞い、山形グランドホテルでは『GOGO初市ぬいぐるみ劇』、十日町角では『初市“しあわせ”手ぬぐい~ぬりえコーナー~』が開催され大盛り上がり!


↑山形商工会議所さまご提供
あ!神楽様発見!!
せっかくなので、噛んでもらいました。

3.市神さま
今どきは、いろんな味の初あめが売っているんですね。
抹茶味、ココア味の他にもバナナ味、いちごみるく味なんてのもありました!

さてさて、山形市初市についていろんな方にお話をうかがっていると……
「それじゃあ、湯殿山神社に行かなきゃダメだよ!」と岩淵茶舗の社長(写真右端)に言われ、
詳しくはわからないまま「それでは!」と、てくてく文翔館脇の湯殿山神社に行ってきました。

初市より歩くこと約5分…

ありました!
県都の鎮守として親しまれ、尊ばれる湯殿山神社。
そして、そのとなりにあるのが…

市神さまを祀る市神神社です。
御祭神は、八重事代主命(やえことしろぬしのみこと)であり、羽州山形七福神のひとつ「恵比寿神」として知られています。
山形の名物である初市ですが、この初市の中心をなすのが「市神さま」なのだそうです。
では、問題です。市神神社のご神体はなんでしょうか??
正解は・・・

「石」。
正式には、安山岩の自然石。
このご神体は、初市の1月10日と熊手市を開催する11月23日のゑびす講大祭にしか御開帳されないとのことです。
なんとも貴重な日にご参拝させていただきました。
しかし、この「石」と「初市」―何の関係があるのでしょうか??
初市の謂れについて、湯殿山神社 澁谷宣寛宮司にお話を伺いました。

澁谷宮司によると、
この石はもともと山形城下の町割をするための要石で、この石を境に、その昔十日町で市が立ったそう。
十日に市が立つ町だから、十日町。
新しい年に初めて立つ市が初市で、
十日町を中心に行われていた初市…。
なるほど!!
だから、十日町付近で毎年1月10日に山形市初市が行われているんですね!

そして、元々は町割のためとして存在していた石が神格化されるようになり、いつしか注連縄が張られ、その後、紆余曲折を経て湯殿山神社に勧請され、境内社として祀られるようになったそうなのです。
かつてよりこちらの神社では、1月10日の明け方(現在は午前9時)より、縁起ものである「蕪」と「白ひげ」を配っており、人々は、まずは市神さまにお祈りしてから初市に出かけていたようです。
こうした昔からの風習を知る人も今では、少なくなっているそうですが、それでも、その歴史を知る人は、市神様にお参りをしてから初市に出かけたり、初市で買い物をして帰る前に市神様を詣でたりと、その慣習が残っているようでした。
思いがけず、興味深い歴史に触れることができました。

4.まとめ
今年(2019年)は天候にも恵まれ、昨年より2万人多い、18万人の人出となったそうです。
高齢化が進み、出店するお店は年々少なくなっているそうですが、
「長い間続いてきた伝統的な行事なので、
より多くの皆様に出店していただけるよう盛り上げていきたい」
と、主催する山形商工会議所地域振興課の村山きみ課長(写真右端)。

これまでの歴史やまちの人の思いに思いを馳せながら、また来てみたいと思ったのでありました。
詳細情報
-
山形市初市
山形市内十日町・本町・七日町の国道112号線及び沿線
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