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- 【特集記事】山形市のおしゃれカフェ「Tsuki Cafe」にて!|オーナー月岡さんとコーヒーの魅力を語りあう。
【特集記事】山形市のおしゃれカフェ「Tsuki Cafe」にて!|オーナー月岡さんとコーヒーの魅力を語りあう。
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佐藤 昌子
エディター&ライター。オフィス マウマウワン代表。 山形県内を中心にタウン誌、フリーペーパーや企業広報誌等ジャンル問わず、 印刷物の企画、取材・編集の仕事を手掛ける傍ら、モデルハウスのディスプレイや リメイク等を通して『気持ちの良い暮らし方』も提案している。
県庁所在地である山形市にはふらっと立ち寄ってみたくなるカフェが点在しています。
自家焙煎のコーヒー店も多く、各店のロースターが香り、コク、酸味、苦味をコントロールしながら味の個性を引き出しています。そんなカフェの中からご紹介するのは、地元で人気の「Tsuki Coffee」。
「山形にあったらいいな」というオーナーの思いを形にした素敵なカフェです。
おいしいコーヒーを飲みながらまったりと。
散策しながら、旅の途中で、こだわりの豆との出会いを楽しんでみては。
お店紹介の後に、「Tsuki Coffee」オーナーでロースターの月岡さんとコーヒーのサイトを運営する柏倉さんとの対談もありますので最後まで読んでくださいね。
◆ 山形で楽しむおしゃれなカフェ
「Tsuki Coffee」の系列店は山形市内に3店舗*あり、各店ともスタイルが異なります。
*2022年5月までに新たにもう1店舗オープンし、4店舗になる予定です!
・Tsuki Café 江俣店
最初に紹介するのは「Tsuki Café江俣店」。
ジャンクな雰囲気が漂う、女性ファンの多い愛らしいカフェです。
ランチやスイーツメニューが豊富で、ドリップで淹れた深煎りのコーヒーが味わえます。お気に入りの空間で過ごす心地良さ。リピーターが多いのにも納得です。
▲インスタ映え必至のふわふわなシフォンケーキ。
▲コーヒーと一緒に味わいたい、可愛いプレートにのったスコーン。
深いソファで本を読んだり、久しぶりに会った友達と時間を過ごしたり…。
コーヒー、スイーツはもちろん、インテリア、BGM、ライティング…と、店内には女子が好きになるエッセンスが散りばめられています。
レジの傍にディスプレイされたレトロな雑貨は買い求めることも可能です。
詳細情報
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Tsuki Café 江俣店
住所:山形県山形市江俣5-8-28
電話番号:023-664-3496
営業時間:11:00~17:00(ランチ11:00~14:00)
※現在時短営業中
定休日:水曜日
・Tsuki Coffee/Koshindo2区
店内に大きな焙煎機があるロースタリーカフェ「Tsuki Coffee/Koshindo2区」。
パチパチと爆ぜる音とコーヒーの香りに包まれたこの店には、コーヒー好きが集まってきます。
▲ガレージスタイルの店内は、コーヒーを楽しむ大人の秘密基地のよう。
▲ひときわ存在感を放つ大きな焙煎機が。
Tsuki Café各店で提供するコーヒー豆はここで焙煎されています。
販売しているのは、世界中の産地から厳選した8種類のシングルオリジン。
コーヒー豆の説明ボードを参考にすれば容易に選ぶことができます。
焙煎度合いに迷ったら、お店の人に気軽に尋ねてみてください。
きっとお気に入りの豆と出会えますよ。
店内で味わうときは、コーヒーにぴったりの手作りの焼き菓子も一緒にどうぞ。
▲外はサクサクで、中はもっちり。トロッとした食感の手作りカヌレと。
▲レジの後ろには浅煎りから深煎りまで焙煎度合いを変えたコーヒー豆が。
自分の好きな焙煎度合いを知れば、コーヒーの味わい方も深まりますね。
詳細情報
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Tsuki Coffee/Koshindo2区
住所:山形県山形市桧町2-8-5
電話番号:023-674-9932
営業時間:9:30~18:30
定休日:月曜
・Tsuki Café 山形駅前店
都市型のコーヒースタンドをコンセプトにしたカフェがこちら「Tsuki Café 山形駅前店」。
駅に近い立地条件から、地元の人はもちろん旅行者やビジネス客も多く訪れます。
建物のデザイン性を印象付ける大きな窓からは、コーヒーを味わいながら思い思いの時間を過ごす様子が見受けられます。
テイクアウトもOK!早朝から営業しているのも便利で、嬉しい限りです。
▲1階はカウンター席、2階がテーブル席に。
▲マロンとビターチョコのティラミスもオススメ!。
詳細情報
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Tsuki Café 山形駅前店
住所:山形県山形市香澄町3-3-3
電話番号:023-600-7030
営業時間:
月:10:00~21:00
火~金:7:30~21:00
土:8:30~21:00
日:8:30~18:00
定休日:毎月1日
※土日祝スライド
・5月新店オープン(山形市幸町)
山形市幸町に新店舗がオープン予定です。
どのようなスタイルのお店になるのか、今から楽しみですね。
詳しい情報はわかり次第お知らせします。
◆ほっと一息、コーヒー談義
「Tsuki Coffee」を経営する月岡涼二さんと、メディアを通してコーヒーに関する役立つ情報を発信している柏倉元太さん。
経営者の立場とマーケティングの視点から、コーヒーを語りつくしていただきました。
月岡涼二さん 「Tsuki Coffee」オーナー、ロースター |
山形市出身 千葉県にある「かなざわ珈琲」のコーヒーに惚れ込み、この世界へ。 東北で唯一、同店が認めるカフェとして10年前に1号店をオープン。 以来、山形のコーヒーシーンをけん引し続けている。 |
柏倉元太さん オークス代表 |
中山町出身 現役大学生でありながら、国内最大級のコーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」を運営。 メディアの立場からコーヒーの魅力を発信し続けている。 |
「初心者から上級者まで楽しんでもらえる情報を発信しています【柏倉】」 |
【月岡】そもそも、コーヒー豆のサイトを立ち上げようと思ったきっかけはなんだったんですか?
【柏倉】高校時代になりますが、集中するために勉強するときはいつもコーヒーを飲んでいました。
その時はインスタントコーヒーでしたけど。
毎日飲んでいるうちに、コーヒーのブログを始めようと思い立って…それが最初ですね。
今は「コーヒー豆の香りから始まるひと時を」をテーマに、複数名のメンバーでサイトを運営しています。
広くコーヒーの素晴らしさや魅力に気づいてほしいという思いと、コーヒーの常識を変えたいと気持ちから、初心者から上級者まで楽しんでもらえる情報を発信していこうとがんばっています。
【月岡】マニアックなネタを発信している人は多いけど、コーヒーの記事ってマス向けなネタが逆にニッチで、スターバックスのコーヒーを取り上げている人ってあまりいない。
サイトを拝見して、実は一般の人ってそういうニッチなネタを欲しがっているのかもしれないと思いました。
【柏倉】「スペシャルティコーヒーだからおいしい」ではなく、「スペシャルティコーヒーのここがこうだからおいしい」という表現にして、誰もがわかるように伝えることを意識しています。
【月岡】「コーヒー豆研究所」っていうネーミングもわかりやすくていいですよね。
「カフェを通して山形にコミットしていきたい【月岡】」 |
【柏倉】カフェを立ち上げてから店舗数を拡大するまでの話をうかがいたいです。
【月岡】私が始めた10年前は、山形には喫茶店はあってもカフェは少なかったんです。
私自身、以前からスペシャルティコーヒーに興味を持っていました。
その魅力を伝える場としてカフェが必要だなと思って。
1号店は、店内の雰囲気から圧倒的に女子率が高く、コーヒーファンの間口を広げるために食事やスイーツにも力を入れました。
とにかくコーヒーのおいしさを知ってほしいという思いが強かったので、ランチにエチオピアのイルガチェフェ の深煎りコーヒーを付けたりして。
「このコーヒー、なんかおいしいね」と気づいてもらえるだけで十分だと思っていました。
【柏倉】山形駅前店は3店舗目とお聞きしましたが?
【月岡】ここに店を開いた大きな理由は、山形という町へのコミット。
「自分が住んでいる所には何もない」と思っている地元の人が多く、この町を初めて訪れた人にもそう話すわけです。
山形には観光地もおいしいものもたくさんあるのに。
それが残念で、聞かれたら「駅前に良い感じのカフェがあるから行ってみて」と言ってもらえるような店をつくりたいと思ったんです。ソフト面では“コーヒー好き”と戦えるよう浅煎りの種類を増やしました。
【柏倉】ホームページで山形のことを紹介しているのも、そことつながってくるわけですね。
地元客を集めるための工夫はどうされているんですか?
【月岡】地元の人が来てくれないと仕事になりませんからね。
サードプレイスではなく、食べ物や飲み物で付加価値をつけています。
それから「あの店だったら間違いない」という空気感も大事にしたいと思っています。
【柏倉】「おしゃれな店」というのが私の第一印象でした。
【月岡】ありがとうございます。
開店前は「新しい店ができた」という期待感を持ってもらえるよう “街の中の異物感”をどう表現するか相当悩みました。
最終的には交差点からの見え方を考えて大きな窓に、外壁はフォレストグリーンカラーに仕上げました。
「ミャンマーに造った自社施設から高品質な豆を仕入れています【月岡】」 |
【柏倉】私のサイトでも、完全フェアトレードで農薬不使用の「コーヒー豆研究所オリジナル厳選豆」を販売していますが、仕入れの仕方をお聞きしたいです。
【月岡】これまですべて業者を通して仕入れていましたが、2020年に、収穫された実をウォッシュド、ナチュラルといった精製のプロセスを行うウォッシングステーションをミャンマーに造りました。
自社施設なら高品質のものを手に入れることができ、現地の人の所得向上にもつながります。
ミャンマーは、土壌は良いのに生産地としてのイメージが薄いので高く売れず、野菜と一緒にコーヒー豆を栽培している状況があります。単なる農作物ではなく、商品として付加価値を上げていけたらと思っています。
今回初めてのロットが届いたので、多くの人に味わっていただきたいですね。
▲焙煎前の生豆は淡緑色。
▲こだわるのは、いろんな味が感じられる“見通しの良い”味わい。
▲焙煎機からはパチパチ、ピチピチというハゼの音が。
これまでの経験から蓄積した膨大なデータをもとに焙煎する月岡さん。豆の水分量やその日の気温、湿度によって時間や火力を微調整しながら、豆の種類に合った焙煎方法を探究し続けています。
月岡さんは「こだわりを持ちながらも、多くの人にコーヒーを楽しんでもらえるよう間口は広く、わかりやすく。ロースターたちとも情報を共有しながら、“山形で飲むコーヒーはおいしい”と思ってもらえるようになれば」と話します。
「私が理想とするのは『見通しの良い味』です【月岡】」 「コーヒーの魅力って正解がないところかもしれませんね【柏倉】」 |
【柏倉】私はガテマラ産が好きなんですが、月岡さんの一押しはエチオピア産だとか?
【月岡】おすすめを聞かれたらマニアックな生産地を言ったほうがカッコいいのかもしれないけれど、エチオピアはコーヒーの発祥地。この国由来の豆は、独特な甘さとフローラルな風味があると思います。
私はエチオピア産だけで年間70〜80種類カッピングしますが、その中で採用するのは2〜3種類程度です。
【柏倉】それぞれ嗜好品としての好みがあるので、僕のサイトでは「これが絶対うまい」ではなく、苦み、甘みという表現でランク付けをしています。
【月岡】味覚って難しいですからね。
ローストするのでチョコレートのような風味が出やすいですが、逆に言えば一辺倒な表現になってしまいかねません。
私は「黄色ではなく、赤い果物に近い味かな?」「オレンジよりライムの味かな?」というように“味を取る”練習を続けています。
味覚を養うとわかりやすく伝えることができますから。
当店では「見通しの良い味」にこだわり、焙煎後のエイジングにも気を配っています。
【柏倉】コーヒーの魅力って正解がないところかもしれません。
それぞれ味覚が異なるし、飲むシーンによっても感じ方が違ってきますから。
「山形のコーヒーシーンを一緒に練り上げていきましょう【月岡】」 |
【月岡】山形にはバリスタを目指して修業している若い人たちが多くいます。
「このやり方でないといけない」という縛りがなく、自由に挑戦できる土壌があるのも山形の良さだと思います。
【柏倉】カフェはお客さんが喜んでくれる顔を見ながら接することができるのでいいですね。
サイトは、豆が売れても数字でしかわからないジレンマもあって。
【月岡】「この店のコーヒー、マジでレモンティーだから飲んでみて」と、コーヒー好きがそれほどコーヒーに詳しくない人をお店に連れて来てくれることがあります。
そして豆を購入してくれる。そういうシチュエーションを目の当たりにした時の感動といったら!(笑)店という現場を持っているからこそ味わえる喜びですね。
【柏倉】積極的に検索して豆を購入するサイトと、ふと「いいな」と思って立ち寄って購入するカフェ。
そこが違うところですね。月岡さんのカフェはどこもあったかい雰囲気を感じます。
【月岡】そう言ってもらえると嬉しいですね。
柏倉さんにはマス向けに発信していただいてコーヒーファンを増やしてほしいです。
山形のコーヒーシーンを一緒に練り上げていきましょう。
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