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【特集記事】山形あつみ温泉|そぞろ歩きが楽しい温泉街を地元ライターが徹底レポート
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ほりえ
庄内生まれの管理栄養士ライターです。もともと自然が好きで、さくらんぼや芋煮以外にも、Uターンして感じた山形の魅力、話題のスポットからひっそりと隠れた名所まで地元民ならでは情報をピックアップ。おすすめのグルメ情報もお届けします。
一羽の鶴が傷を癒すところから、その歴史が始まったと言われる「あつみ温泉」。
実に1200年もの歴史が詰まった温泉街です。
そんなあつみ温泉一番の魅力は、心地よい川のせせらぎが聞こえる中で、ゆったりと足湯に浸かれるところ!
鶴も人も癒す名湯「あつみ温泉」の魅力を、ぜひ記事を通して堪能してください。
1.古くから守り伝えられてきた あつみ温泉
長い歴史の中で、人々に愛され守られてきた「あつみ温泉」。
江戸時代には庄内藩の湯治場として栄え、現在のような湯町ができたそうです。
その昔、温海川から湧き出したお湯によって、日本海が温められたことが「あつみ温泉」の由来になったとも言われています。
筆者も少し足湯に浸かっただけなのに、体のぽかぽかが続くような気がしました!
おすすめの足湯スポットについては、この後詳しくご紹介します!
① 共同浴場
あつみ温泉には地元の人たちに親しまれている共同浴場が3ヶ所あります。
『正面湯』と『下の湯』は協力金300円で、『湯之里共同浴場』は協力金200円で誰でも利用できるんですよ。
正面湯の看板は、鶴岡市出身の大相撲行司28代目木村庄之助さんの書なんだそうです。
温泉は源泉かけ流しで、ちょっとあつめとのこと。次回はぜひ入ってみたいと思います。
② 日帰り入浴ができる宿
あつみ温泉には、日帰り入浴ができる旅館もあり、宿泊しなくてもちょっとだけ旅館の雰囲気を味わえるんです。
今回はその中の3つの旅館をご紹介します。
◆ 萬国屋
まずは、創業300余年の堂々とした外観が素晴らしい、純和風旅館「萬国屋」。
実は、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に40年以上も選ばれている由緒ある旅館なんです。
伝統のおもてなしに加えて、海や山、川の旬の幸が堪能できる素晴らしい料理も楽しみの一つ。
庄内屈指の広さを誇る「庭園露天風呂」も圧巻ですよ!
◆ たちばなや
次にご紹介するのは、心やすらぐ癒しの湯宿「たちばなや」。
外観からも、癒しの緑に包まれた旅館であるのがわかりますね。
ロビーやラウンジなど、いろいろな場所から、情緒あふれる日本庭園が望める素敵な旅館です。
また、2022年3月には新しい客室がオープン。
ベッドルーム、和室のリビング、大きな窓を全開にして楽しめる半露天風呂が付いた和洋室です。
また、赤ちゃん歓迎の宿として、山形県で初めてミキハウス子育て総研が認定した『ウェルカムベビーのお宿』となりました。
備品や安全対策等の体制が整った客室、離乳食や哺乳瓶洗浄などのサービス、ベビーバスや専用布団の準備など、赤ちゃん連れを受け入れる様々な設備やサービスが充実しており、赤ちゃん連れでも安心して快適に過ごすことができそうです。
◆ 瀧の屋
最後にご紹介するのは、門構えが立派な木のぬくもりあふれる宿「瀧の湯」。
川端康成と共に活躍した、小説家の横光利一(よこみつ りいち)が滞在したことでも有名な宿です。
夜には温かみのある電灯の明かりが、心と身体をリラックスさせてくれますよ。
旅館内には「和風小物」を扱う趣き深い売店もあります。
宿泊した際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
③ あつみ温泉 朝市
さて、あつみ温泉を楽しむなら、旅館に宿泊するだけではもったいないです!
300年の歴史がある、「あつみ温泉朝市」に足を運んでみてはいかがでしょうか?
*山形県公式観光サイトより引用
4月〜11月までの間は毎日開催されていて、お店には農産物や海産物、工芸品までさまざまなものが並びますよ。
会場の奥には、温泉の鎮守神を祀る礼拝所やあつみ温泉の源泉が設けられ、温泉の香りただよう風情あるスポットになっています。
温泉街からほど近く、早朝5:30から8:30まで行っているので、朝食前のお散歩に行ってみるのはいかがでしょうか?
2.あつみ温泉日帰り散策
ここからは日帰りでも楽しめる散策まちぶらコースをご紹介します。
まずはあつみ温泉の周辺図をご覧ください。
*あつみ温泉パンフレット(マップ)
あつみ温泉のお店は約1kmの範囲内にまとまっているため、散策するのにちょうどよい距離です。
温泉街や川沿いの遊歩道には、ゆったり座れるベンチや椅子が用意されています。
※冬期間を除く
川のせせらぎが心地よく、のんびり座っているだけでもリラックスできますよ。
このような配慮にも、あつみ温泉のおもてなしの気持ちが表れているように感じました!
①湯之里橋 飲泉所
初めは、駐車場の温海温泉林業センターからほど近い場所にある「湯之里橋の飲泉所」からスタート。
ここはなんと温泉水が飲める、珍しいスポットなんです。
あつみ温泉の泉質は、保湿や保温効果があると言われますが、飲むことで便秘やじんましんなどにも効果が期待できるのには驚きです!
飲泉所に近づいていくと、ふわっと硫黄の香りがして、お湯をさわってみると「あつっ!」と思わず手をひっこめてしまうくらいの、予想以上の熱さでした!
手をふれる際はご注意くださいね。
②あつみ温泉 バラ園
さっそく温泉のお湯にふれたところで、次にお邪魔したのは広さ2,204平方メートルの規模を誇る、庄内唯一のバラ園である「あつみ温泉のばら園」。
こちらでは毎年約90種類、3,000本ものバラが咲き誇ります。
ばら園のオーナー榎本さんは、多くの方に足を運んでもらいたいという思いからこの園を始めたそうです。
一番の見頃は「ばら園まつり」が行われる6月ですが、次々に咲くバラを10月頃まで楽しむことができます。
入り口から真っ赤なバラの門と、美しいバラの花々が浮かぶオシャレな噴水に魅了され、しばらくはカメラ小僧になっていました!(笑)
その先を進んでいくと、温泉街を一望できる最高のビュースポットがあります。
座りながらぼーっと景色を眺めているだけで、ちょっと一休みができて心も穏やかになれる場所でした。
③Rose Garden Cafe
ばら園のもう一つの見どころは、入口にあるおしゃれなカフェ「Rose Garden Cafe」。
ここでしか味わえない美しいアイスの薔薇や、思わずカメラを構えたくなる贅沢なフロートなど、絶品スイーツがたくさん販売されています。
まるで本物と見間違えてしまうような薔薇のアイスは、フルーツの味がとても濃厚でおいしかったです!
写真左がマンゴー味、右がカシス味のアイスです。
フォトジェニックな写真を撮る方法や、そのためのグッズも自由に借りられるのも嬉しいポイント!
あつみ温泉に訪れた際は、こちらも要チェックのおすすめスポットですよ。
カフェの奥には、ちょっとした公園やお手洗いもあるので、ほっと一息つきたい休憩にもぴったりです。
④足湯カフェ Chitto Motche&足湯「あんべ湯」
ばら園をのんびり散策した後は、気軽に温泉気分を味わえる「足湯」はいかがでしょうか。
「立ち寄り温泉には入れないけれど、少しだけなら」という方におすすめの足湯スポットをご紹介します。
一つ目は、葉月橋通りの真ん中にある「あんべ湯」です。
「あんべ」は「通り・並木道」を意味するアベニューと、方言で「健康・調子」を意味する「あんべ」を掛けて名づけられたのだそう。
広さもあるので、ゆったりとお湯に浸かりながら語らうことができます。
午後になると、憩いの場としてにぎやかな様子もみられました。
2つ目の足湯は、ランチやディナーも楽しめる「足湯カフェ Chitto Motche」です。
「Chitto Motche(チットモッシェ)」は、温海地域の方言で「ちょっと面白い」という意味。
その名前に沿うように、オープンデッキにある「もっしぇ湯」を初めとして、足湯に入りながらひんやりおいしいスイーツを楽しむことができます。
日に当たるのが苦手という方向けに、座りながら屋根付きで温泉に浸かれる席もありますよ。
もしタオルを忘れてしまっても、100円あれば購入できますのでご安心くださいね。
カフェのほかに店内では、温海地域の民工芸品などがずらーっと展示販売されています!
おしゃれなヘアアクセサリーや洗練された「しな織り」の工芸品が置かれていて、お土産用にずっと眺めながら迷ってしまう素敵な空間でした。
⑤ 夜のお散歩もおすすめ!
最後に、あつみ温泉の散策は昼だけではなく夜もおすすめです。
*あつみ観光協会公式より引用
季節ごとのライトアップの期間に訪れる楽しさもありますよ。
4月の中旬~葉桜が咲く頃には、日没から23時頃まで桜のライトアップが行われます。
川面にうつる桜並木は、「幻想的」という言葉がぴったり!
この時期に宿泊される際は、ぜひ夜のお散歩にもくり出してみてくださいね。
3.あつみ温泉グルメ・お土産
さて、温泉街を散策してほどよくお腹がすいたところで、あつみ温泉のグルメをご紹介します!
①こだわりのラーメン久太
今回散策している途中にお邪魔したのは、あつみ温泉の入口にある「ラーメン久太」です。
取材時はすでに満席で、店先にもお客さんが並ぶくらい人気店なんだと実感しました…!
メニューを見るとどれもおいしそうで迷いましたが、定番の中華そばを注文。
煮干しのだしが香る、あっさり醤油味のスープがまったく飽きの来ない味わいで、あっという間に完食してしまいました!
メニューの全てを「無化学調味料」にこだわっていて、鶏や焼干し、果物や野菜の旨みがこの一杯に凝縮されている…!」と感動するおいしさ。
他にも、人気のごまみそ担々めんやこってりラーメンなど、何度も通いたいと心をわし掴みにされたお店です。
天然素材の風味豊かな無化調スープとシルク麺の織りなす、珠玉の一杯をぜひ味わってみてください!
温泉街を歩いてる中で、他にも食べ歩きグルメがありましたのでご紹介します。
②お休みどころ しょうざえもん
まずは、かしわや旅館前のテイクアウトできるお店「お休みどころ しょうざえもん」です。
ばら園まつり期間中の火・水・木・土・日の11:00~14:00まで営業しています。
写真は、いちごチョコ生クリームのクレープです。
注文が入ってから生地を焼いてくれるので、しっとり柔らかくもちもちとした食感のクレープに、甘酸っぱいいちごと濃厚な生クリームの相性が抜群です!
「ちょっとのどが渇いたな〜」というときは、店先でソフトドリンクや生ビールもいただけますよ。
散策の途中ぜひ立寄ってみてください。
③ 元禄餅
そして、あつみ温泉を代表する銘菓といえば、「元禄餅」。
プレーン味と抹茶味の2種類があり、特上の白玉粉を使用した日持ちのよいまろやかな餅菓子です。
一口食べたときのやわらかい食感と、やさしい甘さがたまりません…!
今回は、あつみ温泉入口近くの大和屋菓子舗に寄らせていただきましたが、他のお店でも購入できるのでぜひチェックしてみてくださいね。
4.駐車場・アクセス
① 駐車場
あつみ温泉の無料駐車場は、「温海温泉林業センター」と「温海温泉お客様駐車場(大和屋菓子舗から左側に入ると立体駐車場があり、2階部分に10台駐車できます)の2ヶ所です。
② アクセス
<車>
庄内空港より約40分
村田JCTより約2時間45分
新潟中央JCTより約1時間50分
山形市より約2時間
<電車>
鶴岡駅より<羽越本線いなほ>約20分
新潟駅より<羽越本線いなほ>約1時間30分
秋田駅より<羽越本線いなほ>約2時間
5. まとめ
今回はバラがきれいな6月に取材を行いましたが、それ以外の季節でも四季折々の景色を楽しめるのが「あつみ温泉」です。
春は温海川河畔の桜のライトアップ、夏は浴衣で楽しむ街歩きイベント、秋は川をのぼる鮭や紅葉が見られ、冬は真っ白な雪景色など。
いろいろな角度から非日常を味わえる、一度は訪れていただきたい「山形の名所」です!
ふらっと足湯に浸かりに来て、ついでに温泉街を散歩する休日もいいですよね。
*あつみ観光協会公式より引用
温泉街へは乗合タクシーやバスも用意されています。
古くから湯治場として栄えてきた「温海」だからこそ、お客様へのもてなしの心が随所にあふれている温泉街だなと感じました。
ぜひ一度足を運んでみてください。
詳細情報
-
あつみ温泉
【お問合せ】
0235-43-35470235-43-3547
あつみ観光協会
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