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【特集記事】新緑を楽しむならはずせない!最上川舟下りと神秘的な幻想の森へ
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佐藤なおみ
宮城県石巻市出身、山形市在住のOLです。美術館・博物館めぐり、温泉、食べ歩きなどが趣味です。同年代の若い女性にも、山形の魅力を知って頂けるような記事を書けるよう頑張ります。講談社『with』の公式ライターもしております。※取材オフショットなど→Instagram(http://bit.ly/2OF8aPy)

2019年5月に掲載した記事です。
山形は桜の見頃も終わり、緑の美しい季節となってきました。
今回は、そんな新緑を存分に満喫できるアクティビティをご紹介します。

■最上峡の自然を満喫「最上川芭蕉ライン」とは


私が体験した「最上川舟下り」は、古口港~草薙港を結ぶ約60分の航路を、ゆっくりと舟で下るというもの。
船は一日に数本出ており、JR古口駅から徒歩6分ほどの場所にある戸沢藩船番所で受け付けを行います。
約40人乗りの船はテーブル付きで、風情ある畳敷き。何と冬場は「こたつ船」も運航するそうです。
船内では飲食もOKなので、ぜひ特製のお弁当を購入して乗ってみてはいかがでしょうか。



いざ、絶景を眺める船旅へ!
窓からは雄大な最上川と、最上峡の山々を望むことができます。
5月はちょうど木々が緑色に移り変わる頃で、鮮やかな緑がとても眩しく輝いていました。
ちなみに緑のなかに赤茶色の木々が混在しているのですが、これは「春紅葉」と呼ばれる自然現象の一つです。
日本でも見られる場所は限られているそうなので、大変貴重な情景ですね。


穏やかに見える最上川ですが、実は富士川(長野県など)、球磨川(熊本県)にと並ぶ日本三大急流として知られています。
松尾芭蕉も「奥の細道」の中で「五月雨を あつめて早し 最上川」と詠んでおり、これは最上川が猛烈な勢いで流れる様子を表しています。

実際に難所と呼ばれるポイントもいくつかあり、白波が立つほどの場所もありました。

また、そびえる山々からは大小さまざまな滝が流れています。
こちら「轡(くつわ)滝」は、源義経が兄の頼朝に追われ、奥州・平泉に向かう際に立ち寄ったという伝説が残っています。


そして戸沢村が誇る名瀑(めいばく)「白糸の滝」も船からばっちり見ることができます。
「日本の滝百選」にも選ばれているその姿は、その名の通り白い絹糸のよう。
赤い鳥居が滝の荘厳さをより引き立てているような気がしますね。
個性溢れる船頭たちにご注目

この船の醍醐味の一つは、際立った個性を持つ船頭たちです。
芭蕉ラインにはそれぞれ「No.1」を誇る船頭が勢ぞろい。
自慢のトークで、山形県や最上川にまつわる歴史などを楽しく学ぶことができました。
また、山形県の民謡「最上川舟歌」も素晴らしい歌声で披露してくれるんです!

また近年急増している海外からの観光客に合わせ、英語や中国語版を歌ってくれることも。
まさにここでしか味わえない贅沢な体験です。
詳細情報
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最上川 芭蕉ライン
0233-72-20010233-72-2001
■ここは韓国!?道の駅とざわ「モモカミの里 高麗館」でおみやげをゲット

そしておみやげはこちら道の駅とざわ「モモカミの里 高麗館」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。最上川を見渡せる丘の上にそびえる建物は、まるで韓国の王宮のよう!

日韓友好を目的に平成9年に建てられ、物産館ではこだわりのキムチを始め、韓国の商品が数多く販売されています。
またレストランでは「石焼ビビンバ」や「チヂミ」などの本格韓国料理が味わえますよ。

詳細情報
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道の駅とざわ モモカミの里 高麗館
山形県最上郡戸沢村大字蔵岡字黒渕3008-1
0233-72-33030233-72-3303
■原始の森がそのままに、神秘的な「幻想の森」へ

船番所から車で15分ほどの道路沿いに、何やら「幻想の森」という看板を発見。
辺りはうっそうとした木々に囲まれ、車がすれ違うことさえ困難な細い砂利道が延々と続いています。

その道を10分ほど登ると現れるのがこちらの杉林。
実はここ最上峡一帯には、樹齢1000年を超える巨大杉が数多く自生しているんです。
そのダイナミックな姿は、屋久島の有名な縄文杉にも劣らないのではないでしょうか。
地面にも数多くの植物を見ることができ、鳥や虫の声が響く森の中にいるとまるで太古の時代にタイムスリップしたかのよう。





詳細情報
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幻想の森
山形県最上郡戸沢村古口土湯 幻想の森
■スイーツタイムに絶品ぼた餅はいかが?

戸沢村に来たからには、絶対に寄って欲しいのが「戸沢のぼたもち」です。
地元産のお米100%のぼた餅は、昔ながらのシンプルな味わい。
味はあんこ、ゴマ、きな粉の3種類のみですが、甘さもちょうど良くおやつにはぴったりです。
特にあんこは、山形市の老舗和菓子屋「栄玉堂」さんのものを使っているとのこと。
パック詰めも販売されているので、おみやげにも喜ばれること間違いありません。

スリルも癒しも味わえる戸沢村。
初夏のおでかけに、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
詳細情報
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戸沢のぼたもち
山形県最上郡戸沢村大字古口374
0233-72-20120233-72-2012
最上川舟下り 体験予約は下記より承っております。
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