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【特集記事】山形県唯一の離島!飛島を巡る1泊2日の旅

葉月

葉月

山形市出身 趣味はピアノ🎹とアウトドア。山形の自然に魅了され、釣り、登山、キャンプなど週末はアウトドアを楽しんでいます。 最近は山形のお酒や美味しい食材を探し求め、県内を巡るのも楽しみの一つ。 山形の美しい景色・四季折々の豊かな食、地元民だから分かる穴場スポットなどを、多くの人に知って頂きたく発信しています。

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山形県唯一の離島、「飛島」(とびしま)。

一度は行ってみたいと思いながらなかなか行く機会に恵まれず、ようやく叶った今回の旅。

そこは山形県の最北でありながら、少しばかり南国のような不思議な島でした。

漁業中心の町ですが、飛島でしか栽培できない植物があったり、珍しい渡り鳥が遊びにきたり、まぐろの群れに遭遇したり、わくわくとドキドキが止まらない島探検をご紹介したいと思います。

※2019年9月に旅をした様子をレポートしています。

1. 飛島ってどんなところ?

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飛島は酒田港から北西39kmに位置する、人口約200人の小さな島です。

山形県の最北に位置しているのに、対馬海流の影響で気候は温暖で海の色がとても綺麗です。

野鳥の種類は約270種に及び、なかなか本土では見られない珍しい鳥に出会うこともあるとか。

島には旅館が6軒、民宿が7軒あります。

タクシー・バス・信号がないので、移動手段は徒歩か自転車。

ちょっと不便かもしれないけれど、冒険をするにはかえって好都合な魅力溢れる島です。

2. 定期船「とびしま」

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船の発着場は、さかた海鮮市場のとなりです。

まずはチケットを購入します。

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通常は定期船「とびしま」が運行していますが、9月は点検のため代替えの「さんらいなぁ」で飛島に向かいます。

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船に乗ると、やっぱりデッキにのぼりたい衝動にかられますよね。

海風に吹かれながら、船からの景色を楽しみます。

海の上から見る鳥海山は雄大で、山形・秋田へと広がる広大な裾野を目にすることが出来ます。

3. 飛島へ到着

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いよいよ飛島へ上陸です。

船着場には各旅館や民宿の方が待っていて、荷物を預かり宿まで先に運んでくれます。
そして、私たちは徒歩で旅館へ向かいます。

ここで忘れてはいけないのが「貸出し自転車」です。
台数に限りがあるので、旅館に行く途中で借りることにしました。

自転車があれば快適に島を探検出来るので、ぜひオススメです。
しかも無料なんですよ。

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4. 島の憩いの場所「しまかへ」

旅館にチェックインをしたら、まずは昼食。

私は気になっていた「しまかへ」へお邪魔することにしました。

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島の人たちが「カフェ」を「カヘ」と発音することから、島にとって親しみのある場所になることを願って「しまかへ」と名付けたそうです。

「しまかへ」は船着場から徒歩1分、わりとどこからでもアクセスしやすい所にあります。

ちなみに島での昼食はこの「しまかへ」以外は「西村食堂」と「ほんま食堂」いうラーメン屋さんの3軒です。
※ほんま食堂は現在臨時休業中です。

売店はないので、あらかじめ酒田でパンやお弁当を持って行くかのどちらかになります。

 

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私は日替わりランチセットを頂きました。
海老とイカの海鮮カレーにサラダとコロッケとデザートがセットになっています。

カレーもまろやかで、サクサクのコロッケがアクセントになってとても美味しくいただきました。

「しまかへ」は夜も営業しています(18:00~21:00)

島でとれる食材を使ったメニューやお酒類もビール・日本酒・焼酎・ワインと揃っています。
観光客はもちろん、島の人たちに愛されているお店です。

特に面白いのがアイス!

・飛び魚焼き干だしアイス
・わかめヨーグルトアイス
・ほろあまごどいもアイス
・海苔抹茶アイス
・魚醤アイス

どんな味なのか興味をそそられます。
来年は必ず食べなくては!

5. 冒険へ出発【一日目】

・ジオ探検コース

おすすめの散策コースは4種類ありそれぞれ約150分前後で楽しめるコースになっています。

・大地の営みを体感するジオ探検コース
・日本の渚百選。荒崎の花と自然を楽しむウォーキングコース
・渚の鐘から見る西海岸と漁村景観コース(サイクリングコース)
・巨木の森でのツリー&バードウォッチング ネイチャー体験コース

今回は「大地の営みを体感するジオ体験コース」を行くことにしました。

いざ探検に出発です!!

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歩き始めると溶岩が固まって出来た荒々しい景観が続きます。

でも道はコンクリートで舗装されているので、わりと歩きやすくのんびり進めます。

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途中丸い石がゴロゴロと並ぶ「賽の河原」と名付けられた浜に到着。
この場所は古くから霊の寄り付く処、あの世だと信じられてきたのだとか。

ここまでかなりのんびり歩いて20分ほど、結構進んだかと思ったのですが地図を見るとまだまだ島のほんの一部。

この後釣りも楽しみたかったので、ここで引き返しました。
まだまだ色々な発見がありそうですが、楽しみは来年に取っておくことにしました。

車ならあっという間に島一周出来てしまうのでしょうが、一度の来島では全ては周りきれません。
だから何度も足を運んでみたくなるのかもしれませんね。

6. 旅館での楽しみ

島生活一日目を満喫して旅館へ戻ります。

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今回お世話になったのは、「旅館おばこ」さんです。

飛島の中では一番大きい旅館で、黄色の外観が目印です。

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やはり旅館の楽しみと言えば夕食ですよね。
お魚好きな人にとっては、感動ものの魚づくし。

サザエ・アワビ・蟹・刺身・煮魚など、十分に海の幸を満喫して大満足の夕飯でした。

7. 冒険へ出発【二日目】

・自転車に乗って法木地区(ほうき)まで

2日目は自転車で法木地区まで冒険です。

法木地区は島の北側に位置する漁村集落で、船着場や旅館が連なる勝浦地区、中村地区とはちょっと違う雰囲気が漂います。

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海岸沿いの道を走り、学校を越えたあたりから山道を登ります。

途中きつい坂道が続き、自転車を引いて登りました。

そして急な坂道を一気に降りると、法木の集落が見えてきます。

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法木地区には細かい貝殻が積もったシェル海岸があります。

手ですくってみると様々な色や形の貝があり、初めて見る浜の様子に時間を忘れて見入ってしまいました。

昨日見た賽の海岸の丸い石といい、このシェル海岸といいなかなか本土では見られない風景に冒険心が駆り立てられました。

 

8. 旅最大の目的「釣り」

飛島はこの季節(9月)、旬のアオリイカ目当てに多くの釣り人が来島しています。

また飛島周辺には御積島・烏帽子群島・二俣島などの小さい島があり、旅館の方にお願いすると島に渡してもらうことも出来るんですよ。

島に渡った同じ旅館の方々は大漁だったようで、クーラーボックスいっぱいにイカが入っていました。
何とも羨ましい。

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釣りポイントは何箇所かありますが、お子様釣れや初心者には「海づり公園」がおすすめです。

「海づり公園」は勝浦港の南端にあり、釣り用に桟橋が架けられているので、安全に釣りを楽しむことが出来ます。

また防波堤や岩場などでは、アジ、アイナメ、ヒラメなども釣れるそうです。

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私は1日目は海づり公園、2日目は防波堤から釣りを楽しみました。

ウマズラハギ、イシダイ(写真左)、ササノハベラ(写真右)などを釣って、楽しい時間を過ごしました。

ササノハベラは派手な色ながら、実は美味しい魚なんですよ。
でも今回は持ち帰らず、リリースしました。

旅館や民宿によっては釣った魚を夕飯に追加してくれる所もありますから、相談してみるのも良いかもしれません。

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今回訪れたのは9月ですが、7月中旬~8月中旬の海水浴シーズンには海水浴はもちろんのこと、磯遊びやシュノーケリングなども楽しめます。
海水浴場は湾になっているので波も穏やかで、小さい子供でも安心して楽しめるのが魅力です。

透明度の高い綺麗な海はダイビングスポットとしても人気があるんですよ。

9. 天保そば 飛島で栽培されている理由とは!

南北に連なる島の山頂には、ダムや畑がありお米・野菜などを作っています。
そして飛島でしか栽培できない幻のそばも。

突然ですが「天保そば」をご存知でしょうか。

福島県大熊町の旧家で発見されたそばの実。

発芽を試みたものの、大学や研究機関では成長能力は失われているという結果になり、
一縷の望みを託して山形の鈴木製粉社長・故鈴木彦市氏のところにそばの実が届いたのです。

「ソバを撒く時に水はいらない」という昔からの言い伝えを守り、昔ながらの手法で栽培を行った結果平成十一年八月二日発芽が確認されました。

そして、時を超え天保そばが蘇ったのです。

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では、なぜ飛島で栽培されているのかと言うと…

本土で栽培した場合、受粉時に他のそばの花粉と交配してしまい、原種を守ることが出来ないというのが理由です。

受粉は蜂などを介して行われます。
通常の畑では蜂は広い範囲を飛び回るため、気づかないうちに交配してしまうのです。

でも飛島は本土から39km離れていて、蜂がたどり着くことが出来ないため原種を守ることができるというわけです。

島ならではのちょっと面白いエピソード。

「天保そば」は山形市内の蕎麦屋さんで6月上旬頃から期間限定で店頭に並びます。
良かったら食べてみてくださいね。

【天保そばを食べられるお店】

そば屋  惣右衛門 山形市早乙女一番地 ☎ 023-633-0055
伊右ェ門 山形市嶋北一丁目 16-41 ☎ 023-684-5716
きふね 山形市天神町 68 ☎ 023-684-8446
三百坊 山形市土坂字荒置敷 453-2 ☎ 023-633-3092
庄司屋 山形市幸町 14-28 ☎ 023-622-1380
三津屋 山形市上町一丁目 1-75 ☎ 023-644-4973
港屋 山形市和合町二丁目 1-30 ☎ 023-622-8921
そば処 みねた 山形市城西町二丁目 1-40 ☎ 023-643-0252
第二公園 山長 山形市十日町四丁目 3-8 ☎ 023-622-2963
菊太郎 新富 米沢市城北一丁目 8-20 ☎ 0238-23-0666
松茶庵 上山市河崎二丁目 4-12 ☎ 023-672-0399
美登屋 山形市山寺 4494-5 ☎ 023-695-2506
なかや 山形市若宮 1-9-21 ☎ 023-644-1164

10. さかた海鮮市場

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さて、楽しい二日間が過ぎて、酒田に戻ってきました。
発着場の隣にある「さかた海鮮市場」は海鮮の食事処、お土産店、鮮魚が並びます。

お土産に新鮮な海産物を買って帰るのもおすすめですよ。

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6月から8月中旬頃は「岩ガキ」が旬を迎えます。
夏に牡蠣を食べても大丈夫なの?と思いますが、岩ガキは夏が最盛期。

鳥海山からの伏流水が海に流れ、ミネラルを多く含んだ岩ガキは絶品です。
冬食べる真ガキは養殖がほとんどなのに対し、岩ガキは天然なので市場にもほとんど出ません。

酒田に来たらぜひ食べてみてくださいね。

詳細情報

さかた海鮮市場

さかた海鮮市場

山形県酒田市船場町2丁目5−10

0234-23-5522 (1F 菅原鮮魚)0234-23-5522 (1F 菅原鮮魚)

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