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【特集記事】天童木工で世界が愛する名作椅子を体験|無料の工場見学&ショールーム

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naka
山形県在住のライターnakaです。 大学時代を山形で過ごし、県外に就職しましたが結婚を機にまた山形に戻ってきました。 山形は雄大な自然と美味しい食べ物にあふれた宝箱のような場所です。 まだまだ知られていない地元民ならではの旬な情報を中心に、山形のとっておきの魅力をお届けします。

将棋の駒づくりなど、古くから木工業が盛んな山形県天童市。
この地に本社を構える「天童木工」は、数々の名作家具を生み出すメーカーとして日本中の家具好きから知られている存在です。
なかでも、不朽の名作「バタフライスツール」は70年近くもの間、国内外で愛され続け、現在はニューヨーク近代美術館やパリのルーブル美術館など世界の著名な美術館のコレクションにも名を連ねています。
今回は天童木工の名作椅子に座れるショールームと、世界レベルのものづくりの現場を間近で見られる工場見学の様子を取材してきました。
1.天童木工の家具とは
天童木工の椅子といえば、流れるように美しい曲線をイメージする人が多いのではないでしょうか。

この曲線を生み出しているのが、天童木工の代名詞ともいえる「成形合板」技術です。
成形合板とは、1~1.5ミリほどに薄くスライスした木材を何枚も重ねて型に入れ、熱を加えながらプレス加工する技術のことで、無垢材では難しい大胆で美しい曲線を表現できます。
また、軽くて丈夫な家具作りにも適しており、天童木工の家具を親子2代にわたって愛用している人もいるほどです。
2.天童木工へのアクセス・入場のしかた
天童木工の本社は、JR天童駅から車で約10分、東北中央自動車道 天童ICからも車で約10分ほどの場所にあります。

ショールームは営業時間内であれば予約不要で見学できますが、工場見学は予約制です。
(予約:https://www.tendo-mokko.co.jp/contact/tour/)
ショールーム・工場ともに無料で見学できます。
到着したら、まずは敷地入口にある守衛室に声をかけて、駐車場の場所を案内してもらいます。

駐車場付近には、雪がこんもりと覆いかぶさった机と椅子が。
(2026年1月撮影)

実はこちら、耐久試験真っ只中の家具たちで、試験開始からすでに7年以上が経過しているそう。
「長く使える家具づくり」に本気で向き合っていることが伝わってくる光景でした。
3.名作椅子に座れるショールーム
ショールームは本社の2階にあり、受付は不要です。
エレベーターはありませんが、足の不自由な方のために昇降リフトが用意されていました。

ショールームには、天童木工を代表する名作たちがずらり!

展示されている椅子のほとんどに座ることができるので、写真やカタログでは分からない座り心地や手触り、身体を預けたときのしなり具合など、納得がいくまで確かめられます。
① 100万円の椅子を体験
軽やかな素材感の椅子が多い印象の天童木工の製品のなかで、ひときわ存在感を放つ「柏戸イス」[税込1,023,000円 (2026年1月現在)]。

お値段と重厚感に圧倒されつつも、そっと腰をおろしてひじ掛けに触れた瞬間、手触りの良さに完全に心を掴まれました。
椅子の表面には、「うづくり」と呼ばれる日本の伝統的な技法が施され、絶妙な凸凹感が指先に心地よく伝わってきます。

② 衝撃的な座り心地の1脚
今回、もっとも衝撃をうけたのが折り紙から着想を得たという、こちらの「ORIZURU」シリーズのチェア。

フェラーリのデザインを手掛けたことでも知られる、世界的な工業デザイナー奥山清行氏によるデザインです。
本当に木でできているのか疑ってしまうほど複雑な形状をしていますが、何より驚いたのはその座り心地。
背もたれに寄りかかると、木の優しいしなりが身体全体をしっかりと受け止めてくれて、とてもリラックスできます。
デザイン性と快適さ、どちらも想像以上の椅子を作り出せるのは天童木工ならでは。
③ レクサスのハンドルにも天童木工の技術が
ショールームには、家庭向けの家具のほかにオフィスや官公庁向けの家具、さらには車のハンドルなど幅広い製品が展示されているほか、天童木工の歴史が学べるコーナーもありました。

気に入った家具があればその場で購入の相談も可能です。

4.工場見学
工場見学の入口は、ショールームの奥にあります。

工場の中に足を踏み入れると、家具づくりの現場ならではの木と塗料の香りが感じられました。
工場見学では、椅子作りの工程を説明してもらいながら、2階の通路からじっくりと見学ができます。

① 成形
天童木工の椅子づくりの要ともいえる「成形」の現場です。

今回はロングセラー製品「バタフライスツール」の成形を特別に間近で撮影させていただきました。
まずはスライスされた薄い板を7枚糊付けし、丁寧にかつ手早く貼り付けます。

大胆に曲げても折れない秘訣は、木目の向きを交互に貼り合わせ、耐久性をあげること。
木材を貼り合わせたら専用の型にセットし、バタフライスツールの特徴である”蝶の羽”のような曲線を作り出します。

② やすりがけ
職人の技術と勘でやすりがけをしていきます。

椅子の種類によっては、電動やすりのあとに小さなかんなやサンドペーパーでさらに細部まで磨き上げるものも。

「お客様が椅子のどの部分を持っていただいても大丈夫なように」と、普段私たちがほとんど意識しない脚の部分など隅々までやすりをかけていました。

真剣に椅子と向き合う職人の視線に、天童木工が長く愛されている理由のひとつが分かった瞬間でした。

③ 塗装
丁寧に磨き上げた後は、幾重にも塗装を施していきます。

天童木工の椅子は複雑な形状のものが多いため、塗装もほぼ手作業。
傷や汚れに強くするため、なかには10回も塗装を繰り返す製品もあるそうです。

隅の隅まで目を走らせながら一切の妥協なく表面を整えていきます。
④ 組み立て
最後に、職人の研ぎ澄まされた感覚を頼りにネジを取り付けたら完成です。

がたつきが出ないよう、床素材や絨毯素材が敷かれた台のうえで何度もバランスを確かめながら微調整していきます。

天童木工の椅子づくりでは、多くの工程が機械ではなく職人の手作業で支えられています。
熟練の職人たちが一脚一脚に向き合い、妥協なく仕上げていく現場を目の前にすると、長年にわたり多くの人に愛され続けている理由が納得できました。
5.ストアでお土産を買う
ショールームや工場見学のあとはショールームの一角にあるストアでお土産も購入できます。

メモ帳やワイン立てなど、旅の思い出にちょうどいい小物たちが棚に並びます。
しっとりと洋服にフィットして滑りにくいハンガーは、大切な人への特別な贈り物にもおススメ。

家具以外の雑貨やアイテムを購入できるのは、ショールームかオンラインショップのみ。製品の実物を見ながら選べるのは全国に3か所あるショールームだけです。
他の人とはちょっと違った上質な山形土産を選びたい人は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
6.メッセージ
最後にVISIT YAMAGATAをご覧の皆さんに、広報の後藤めぐみさんからメッセージをいただきました。

「ショールームは予約なしで見学いただけます。お近くにお出かけの際は、ぜひ気軽にお立ち寄りください。たくさんの椅子がありますので、お気に入りの椅子を見つけてほしいです。」
後藤さんが座っているのは、天童木工の椅子の中で最もお気に入りだという、剣持勇氏デザインのソファ。
いくつもの椅子を試してきた家具づくりのプロ、天童木工の社員が選んだお気に入りの一脚がどんな座り心地なのか、気になる方はぜひ実際にショールームでお試しください!
詳細情報

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株式会社天童木工 本社・ショールーム&ストア
〒994-8601
0120-01-31210120-01-3121
山形県天童市乱川1-3-10
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