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【特集記事】山形銀山温泉|温泉王国山形が誇る大正ロマン香る人気スポットを地元ライターが徹底レポート

ホシママ

ホシママ

旦那さんのUターン転職を機に家族で山形へ移住しました。 山形の人・自然・食に魅了され、今ではすっかり虜になっています。 県外の多くの方に山形の魅力を知っていただけるよう頑張ります! また、「山形の暮らしをより豊かに」をテーマに【やまがたぐらし】(https://fullpokko.com/)という個人ブログも運営中です。 今後も様々な角度で山形の情報を発信していきます。

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温泉王国を謳う山形県。

実は県内35市町村のすべてで温泉が湧き、どこへ行っても温泉を堪能できるのをご存じでしょうか?

その中でもトップレベルの人気を誇るのが、今回紹介する「銀山温泉」です。

大正ロマンを感じながら、魅力あふれる「山形」をお楽しみください。

1.大正ロマン 銀山温泉

その名の通り、銀の鉱山として栄えた銀山温泉は、山形県の北東に位置する尾花沢市にあります。

その歴史は古く、始まりは1456年の銀山発見までさかのぼります。

1689年の廃山を経て、1741年頃から温泉地として栄えました。

長い歴史を誇る銀山温泉ですが、最大の魅力はタイムスリップしたかのような大正ロマン溢れるその景観です。

銀山川を挟んで軒を連ねる木造多層建旅館の風景は、正にここでしか味わえない「非日常」となっています。

コンパクトな温泉街であることも大きな魅力の1つ。

川のせせらぎを聞きながら足湯でくつろぎ、風を受けて温泉街を散策。

地元食材の料理に舌鼓を打ち、温泉につかりながら悠久の歴史に思いを巡らす。

1秒1秒がもったいない程の極上の時間です。

また、時間帯や季節によって見せる表情の違いもぜひ堪能いただきたいのですが、特にガス灯で照らされる冬の景色は格別です!

銀山温泉公式サイトより引用 撮影者:りほちゃん 

今回紹介するのは初夏の日帰りレポートになりますが、いつ訪れても間違いなしの銀山温泉。

ぜひ遊びに来てくださいね。

2.銀山温泉日帰り散策

それでは早速日帰り散策開始です!

まずは銀山温泉の周辺図をご覧ください。

尾花沢市観光物産協会公式HPより引用

温泉街入口付近にある白銀橋(マップ下)から白銀の滝(マップ上)まで行き、また入口付近まで戻ってくるルートです。

片道およそ300メートル、歩くだけであれば6分程の道のりです。

銀山温泉の立地上、温泉街の駐車場が小さいのですが、近くの「銀山観光センター 大正ろまん館」からのバス情報も紹介していますので参考にしてください。

①あいらすげーな

まず最初に訪れたのは、温泉街の入り口にある貸衣装&カフェ「あいらすげーな」。

大正ロマンの雰囲気をより楽しめる衣装の貸出を行っています。


あいらすげ~な公式HPより引用

店舗前はちょうどシャトルバスの停車場にもなっています。

シャトルバスについては、後程紹介しますのでそちらもご確認ください。

②日帰りで楽しめる「しろがね湯」 & 足湯「和楽足湯 (わらしゆ)」!

温泉街に来たからには、温泉につかってホッと一息つきたいところ!

銀山温泉には日帰り利用できる温泉や、手軽に楽しめる足湯もあるんです。

白銀橋を渡ってすぐ左手にあるのが共同浴場「しろがね湯」。

著名な建築家「隈研吾」さんがデザインしたモダンな建物も見どころです。

ちょうど温泉街入り口近くにあるので、散策の後の疲れを癒すのにもおすすめですよ。
※日帰り入浴を行っている旅館もありますが、取材時は感染症対策のためお休みでした。

そして! 白銀橋の右手にあるのが足湯「和楽足湯(わらしゆ)」!!!

こちらも源泉をそのまま使用している人気の休憩スポットで、「温泉にゆっくり入る時間はないけれど、温泉街の雰囲気を味わいたい!」という方におすすめです。

私も散策前に体験してみたんですが、なんかもう笑ってしまう程めちゃめちゃ気持ち良かったです 笑

川のせせらぎを聞きながら、青空に包まれた旅館の街並みをぼーーーっと眺める…。

なんて贅沢な時間でしょう。

まだ全然歩いていないのに、疲れがすっと消えていくような感覚でした。

あまりの気持ちよさに、結局散策後もまた利用するというハマりぶりでした。

「足湯に入りたいけどタオルを持ってこなかった」という方もご安心ください!

向かいの豆腐店「野川とうふや」や土産店の「明友庵」でタオルの販売を行っています。

③伊豆こけし本店

続いて訪れたのが「伊豆こけし本店」。

銀山温泉は、高視聴率を記録した「おしん」の舞台になったことでも知られている場所ですが、こちらのお店はドラマ内に登場するこけしを考案した職人さんのお店なんです。

店内には銀山こけしをはじめ、木工製品、おみやげ品などが所狭しと並びます。

銀山こけしは大きな目と黒髪のおかっぱ頭が特徴。

ニコッとしたお顔と銅の模様が可愛らしいですね。

1つ1つ表情も違うのも魅力的でした。

電池のサイズを変えられる電池変換こけしや、オリジナルのあまびえのこけしなどの変わり種も。

絵付け体験では、好みのサイズのこけしを選んで自分だけのオリジナルのこけしを作ることもできます。

銀山温泉での思い出作りにいかがでしょうか?

④白銀公園

温泉街を抜けると景色は一変し、雄大な山々が広がります。

白銀公園では銀山温泉の歴史について紹介しています。

銀山温泉の名前は、江戸時代初期に大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。

銀山の閉山後は、湧出する温泉を使用した湯治場へと姿を変えました。

公園内にある疎水坑跡では、延山銀山の当時の面影を見学することもできます。

主に排水や運搬を目的として使用され、大部分がタガネという道具を用いて手堀りされたそうです。

その距離なんと1,000メートル以上!

壁面に残されたノミ跡がとても印象的でした。

坑道内は夏場でもひんやりと冷たく、ちょっとした休憩にもおすすめです。

公園内を更に奥に進むと目の前に現れるのが白銀の滝!

落差は22mもあり、滝壺付近まで歩いて行けるのでその迫力を十分に味わうことができます。

対岸には展望台もあるので、マイナスイオンをたっぷり浴びちゃってくださいね。

白銀公園を更に奥に進むと、延沢銀鉱銅に続きます。

ちなみに、写真のポールがぐにゃりと曲がっていますが、雪の重さのせいなんだとか。

山形県内でも屈指の豪雪地帯にある銀山温泉。

流石です…。

じっくりと全てを回ると1時間近くかかるそうなので、今回は入口でUターン。

長時間歩くのが不安な方や、小さなお子様連れの方はご注意ください。

[参考] 延沢銀鉱銅の様子山形県公式観光サイトより


公園以降は足元が滑りやすい場所もあるので、動きやすい服装やスニーカーでお越しください。

⑤大正ロマン溢れるお宿が素敵すぎなんです!

日帰り散策をしていてふつふつと湧き上がるある1つの思い…。

「こ、ここに泊まりたい!!!」

日帰りももちろん楽しめますが、街並みを堪能しているとなんだかもうこのまま帰るのがもったいなくて…。
(大人しく帰るしかないんですが 泣)

というわけで、折角なので銀山温泉のお宿も少し紹介したいと思います!

【能登屋旅館】
国の登録有形文化財に指定されている「能登屋旅館」。

その大正ロマンの香り溢れる外観に目を奪われますが、注目いただきたいのが、旅館の右端にデザインされた鏝絵(こてえ)です。

鏝絵とは、漆喰を用いて作られるレリーフで、創業者の名前が書かれています。

近くで見るととても大きく、迫力満点です!

【古山閣】
築90年の木造建築の宿。

2階の軒下部分に、四季の風景が描かれた鮮やかな鏝絵が並んでいました。

筆者は何度か銀山温泉にお邪魔したことがあったのですが、今回初めて鏝絵というものを知りました。

鏝絵を意識することで、銀山温泉のこれまでとはまた違った表情を見ることができました。

鏝絵、是非じっくりとご覧になってくださいね。

【藤屋】
江戸時代に創業した木造三層の宿となる「藤屋(四代目)」。

大正ロマンとモダンが融合した洗練された外観です。

実は先ほど日帰り入浴で紹介をした「しろがね湯」の隈研吾さんが設計した旅館なんだとか。

紹介した旅館は一部で、他にも魅力的な宿が多くあります!

宿泊の際は是非各旅館のホームページなどをご確認ください。

3.銀山温泉グルメ

散策でしっかりとお腹を空かせた後は銀山温泉グルメ!

今回は「そば処 酒処 伊豆の華」にお邪魔してきました。

①そば処 酒処 伊豆の華

お店の外観がこちら。

伊豆の華は創業なんと1952(昭和27)年。

厳選した地元尾花沢産のそば粉「最上早生(もがみわせ)」を使用した外一(といち)そばのお店です。
※外一そば:そば粉とつなぎの割合が10:1となる九割そばの一種

もともとは銀山温泉入り口の坂途中で営業していたそうですが、2011年に現在の場所に移転しました。

個人的におすすめなのが、みはらしの良い2階席。

温泉街の景色を眺めながらのランチタイム…贅沢ですね。

地区130年以上の古民家を改装した、どこか懐かしい雰囲気がたまらないんです。

今回いただいたのは、山形グルメの筆頭でもある「冷やし肉そば」。

売切れることもあるほどの人気メニューです。

見た目もきれいな中太のそばは、銀山の冷水を使用して丁寧に打ち上げたこだわりの逸品となっています。

そばは噛み応えがあり、すすった瞬間に広がるそばの香りとのど越しが最高でした!

つゆも切れのあるかえしが効いた極上の旨さ!

ほのかに感じる甘みが美味しさを底上げし、そばとの相性も抜群でした。

②湯けむり食堂 しろがね

散策途中の水分補給にお邪魔したのは、2022年4月にオープンしたばかりの「湯けむり食堂 しろがね」。

先ほど紹介した伊豆こけし工房から銀山川を挟んだ向かいにあります。

以前同じ場所にあったカレーパンが人気のお店「はいからさん通り」は、今後同温泉内の別の場所に移転オープンする予定だそうです。

「えっ?じゃあ今はカレーパン食べられないの?」と思った方、ご安心ください!

銀山温泉入り口の土産店「明友庵」と、銀山温泉へのシャトルバスの出発点でもある「大正ろまん館」でも購入できます。

店内は落ち着いた雰囲気で、こちらも外の景色を眺めながらの食事がおすすめ。

半個室もあるので、ゆっくりと食事をいただくことができます。

せいろ蒸し3種の定食や山形牛ハンバーグをはじめ、甘味やドリンクもあるのでランチにも休憩にもおすすめです。

今回は散策のお供に「すいかジュース」をテイクアウト。

ここ尾花沢市は夏スイカの生産量が日本一でもあるんです!

そんな尾花沢すいかを100%使用したジュース。

一般的なスイカと比べて糖度が高いのが特徴的ですが、かといって甘ったるさはなく、さっぱりといただけました。

③明友庵

食べ歩きにかかせないのが、銀山温泉名物の「はいからさんのカリーパン」。

銀山温泉入り口にある土産店「明友庵」で購入しました。

店内には尾花沢の魅力がぎゅっとつまったお土産が並んでいるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

有名なこちらのカリーパンの存在は知っていましたが、実際にいただくのは初めて。

驚いたのが県産小麦を使用しているという生地の美味しさ!

脂っぽさが全くなく、外はカリッ、中はもちっとした食感。

ここまでさっくりといただけるカレーパンは初めてかもしれません。

具もしっかり入っていて大満足。

ぜひお勧めしたい食べ歩きグルメの1つです。

④野川とうふや

最後に紹介するのは「野川とうふや」。

銀山の新鮮な水と県産大豆を使用した豆腐を販売しているお店です。

お店の向かいのイートインスペースや、近くの足湯「和楽足湯(わらしゆ)」に浸かりながらいただこともできます。

 

4.駐車場・アクセス

銀山温泉には日帰り専用の共同駐車場があります。

温泉街の手前の看板を目印に駐車してください。

日帰りの方は更に奥までの進入が禁止となっていますので、ご注意を。

今回は連休明けの平日ということもあり問題なく駐車できましたが、休日は多くの観光客で賑わいます。

時間帯などによっては駐車が難しい場合も多いそうです。

また、冬期間は豪雪地帯ということもあり、雪で更に駐車スペースが少なくなります。

が!

そんな時は大正ろまん館からバスが出ているので、そちらをご利用ください。

実は銀山温泉共同駐車場から温泉街までは少し距離があり、徒歩で10分くらいかかりました。

大正ロマン館からのバスを利用すれば、温泉街の入り口で停車してくれるので、トータルでは楽かもしれません。
※終日乗り放題300円、小学生以下無料

バス乗り場付近の駐車場はスペースも広いので、普段運転に慣れていない方にも安心です。

大正ロマン館の広い店内には豊富なお土産が並び、名物のカレーパンや揚げ饅頭も購入することができます。

レストラン「浪漫亭」もありますので、散策の最後にお土産選びだけでなく、お蕎麦やつきたてのお餅をいただくこともできますよ。

温泉王国山形が誇る屈指の人気スポット「銀山温泉」。

四季を通じて魅力に溢れ、お一人様、夫婦、カップル、友人、家族連れと、幅広い世代に受け入れられています。

大正ロマン溢れる山形、是非足を運んでみてください。

5.基本情報

詳細情報

銀山温泉

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