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【特集記事】軽部草履(寒河江市)|山形の手仕事にふれる旅 ー 草履づくり体験

ホシママ

ホシママ

旦那さんのUターン転職を機に家族で山形へ移住しました。 山形の人・自然・食に魅了され、今ではすっかり虜になっています。 県外の多くの方に山形の魅力を知っていただけるよう頑張ります! また、「山形の暮らしをより豊かに」をテーマに【やまがたぐらし】(https://fullpokko.com/)という個人ブログも運営中です。 今後も様々な角度で山形の情報を発信していきます。

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時代が変わっても、暮らしに寄り添う「手仕事」は色あせません。

山形・寒河江市の老舗「軽部草履」も、そのひとつです。

使うほどに馴染み、心地よさが増していく、昔ながらの履きもの「草履」。

今回は、そんな軽部草履で草履づくり体験に挑戦してきました!

1.軽部草履とは?

山形県寒河江市に工房を構える軽部草履は、1913(大正2)年創業の老舗草履メーカー。

一足一足を職人の手で編み上げる「手編み草履」の分野において、全国シェアの約95%を占めています。

軽部草履-01

創業110年以上。

変わらぬ手法を守り続けながら、現代のライフスタイルにもなじむ形で今なお愛され続けています。

2.こだわりの草履づくり

軽部草履の魅力は、その美しさと履き心地の良さにあります。

それを支えているのが、原材料への徹底したこだわりと、すべての工程に妥協を許さない職人の手仕事です。

軽部草履-70

草履に適した稲藁の品種「豊国 (とよくに)」は、農家とともに手作業で植え付けます。

秋には倒れやすくなった藁を起こしながら、手刈りやバインダーを使って丁寧に収穫していきます。

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収穫した藁は「杭掛け」でじっくり自然乾燥させたあと、丁寧に脱穀。

さらに蔵で寝かせることで、ツヤと柔らかさを備えた、草履の芯材へと仕上げられます。

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竹皮もまた重要な素材です。

山奥で背負いカゴいっぱいに収穫し、乾燥と薫蒸(くんじょう)を経て、斑点の少ない上質な竹皮のみが使用されます。

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さらに色味や質感で仕分け、見た目にも美しい草履を実現しているそうです。

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乾燥した藁は「節」を一本一本切り出し、長さや太さを職人の指先で見極めながら整えていきます。

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一方、ぬるま湯に浸けて柔らかくした竹皮は、「皮裂き器」で丁寧に裁断されます。

どの作業も、素材を最大限に活かすための知恵と経験が込められていました。

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編みの工程では、一足一足丁寧に手作業で編み上げていきます。

熟練の職人でも一足編むのに1時間程要する繊細な作業です。

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最後は「天日干し」。

軒先に吊るし、自然の風と太陽でゆっくり乾かすことでより丈夫に、そして艶やかに仕上がります。

特に冬の寒風で干した草履は「寒草履」と呼ばれ、ひときわ美しい風合いが生まれるのです。

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今回取材した寒河江市の工場では、天日干しを終えた後の圧搾という作業から仕上げまでの工程を行っています。

工場内に入るとたくさんの草履が!

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すべて手編みだというから驚きです。 

編み上がった草履は、プレスして形を整える圧搾という工程に入ります。

金型に草履をセットし高温で熱した後は、油圧プレス機に並べて一気に圧搾。

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ほどよい厚みに仕上げていきます。

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圧搾前後の草履を比べると一目瞭然!

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ふっくらとした手編みの草履はしっかりと形を整えられ、見た目にもすっきりと美しく仕上がります。

今回の体験では、この圧搾された草履をベースに、「鼻緒付け」などの仕上げ作業を行います。

自分の手で世界に一つだけの草履づくりに挑戦です!

3.草履づくり体験

それではいよいよ草履づくり体験スタート!

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まずは社長の軽部さんから、軽部草履の概要をご説明いただきました。

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軽部草履の製品は、現在も全国の祭り (青森ねぶた祭り、浅草三社祭、岸和田だんじり祭りなど)で使用されているほか、NHK大河ドラマ、大相撲における三役格行司の土俵草履としても採用されています。

軽部草履の技術と品質の高さが広く認められている証ですね。

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① 鼻緒付け

軽部草履への知識を深めたところで、まずは自分の足に合わせて草履のサイズを選びます。

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サイズを決めた後は鼻緒選び。

これが草履作り体験で最もテンションが上がる瞬間かもしれません。

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色とりどりの鼻緒から、今回はこちらの柄を選びました。

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材料も一式揃えてくださっているので、手ぶらですぐに体験できるのも嬉しいですね。

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まず型紙を当てて、くじり (穴を開ける道具)で目印をつけます。

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手元に気をつけながら、グサっと鼻緒を通す穴を刺していきます。

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つっぽ (鼻緒を穴に通すための道具)に鼻緒を入れ込んで、

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先ほどの穴にグッと入れ込みます。

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この感覚がなかなか難しくて、入っているか入っていないかよく分からない!

そのままスポッと引っ張るのですが、鼻緒が草履を貫通して抜ける瞬間が何だか気持ち良いんです。

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続いて、つま先側に型紙を置いてグサっと印を付けます。

手を刺さないようにお気をつけくださいね。

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白い紐を草履の裏にくじりを使って入れ込んでいきます。

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この入れ込み作業が皆さん1番苦労する工程なんだそう。

刺すというよりスライドしながら入れる感覚なんだそうで、これは確かに難しい!

作業のそばでは、軽部さんご夫妻が
「上手い上手い!」
「良い感じです」と声をかけながら、丁寧にサポート。

優しい雰囲気の中で、安心して作業に集中できたのが印象的でした。

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入れ込んだら、裏側で金具と紐をしっかりと結びます。

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続いて草履を縫い止める作業です。  

これがなかなかの力作業でした!

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生まれて初めて使う太くて長い縫い針……。

針当てでぎゅっと押していきます。

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針をどこに刺して、どこから出てくるのかが分からず、最初はなかなか思うようにいかず苦戦…

でも、「あ、今のはうまくできたかも!」と感じられる瞬間が少しずつ増えていき、そのたびに小さな喜びがありました。

気がつけば、すっかり夢中に。

草履づくりの難しさと面白さを、肌で感じる体験となりました。

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鼻緒が緩まないように後処理をして、左右共に完成です!

自分でも驚く程良い感じに仕上がりました。

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こうやって形になってくると嬉しいですよね。

これで「鼻緒付け」が終了です。

職人さんとまったく同じ工程なのですが、この一足だけでも職人さんの凄さを実感できました。

② 底材付け

次は隣の作業場で「底材付け」を行います。

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エプロンとアームカバーを装着!

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まずは職人さんにお手本を見せていただきました。

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刷毛で糊を薄くまんべんなく塗っていきます。

べったりつけると糊が乾きにくくなるんだそうです。

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実際に自分でやってみるとなかなか難しい…

先ほど作業した草履と、底材とそれぞれにつけていきます。

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30分ほど糊を乾かして、ぴったりくっつけていきます。

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くっつけた後は圧着機でしっかりと圧着します。

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圧着機から取り出して完成!!!

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タグを付けて袋にも入れていただきました。

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すぐに使いたい気持ちをこらえて、ひと晩しっかり乾燥させた草履。

翌朝、さっそく履いてみると、その心地よさに驚きました!

鼻緒にはクッション素材が入っているので、草履にありがちな鼻緒の痛みもなく、足にやさしくフィット。

これなら普段使いにもぴったりです。

履くたびに愛着が深まっていくような感覚でした。

この「軽部草履」の草履づくり体験は、毎年冬季 (11月〜3月頃)に実施されています。

気になる方は、ぜひ一度問い合わせてみてくださいね。

体験予約はこちら

※記事内の一部写真は、軽部草履様よりご提供いただきました。

4.VISIT YAMAGATA読者へメッセージ

最後に軽部草履代表取締役社長の軽部さんからVISIT YAMAGATAをご覧の皆様へメッセージをいただきました。

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「自然素材を使った手編み草履を作っているのは、全国でも軽部草履一社だけなんです。

暑い季節には、裸足で履いていただくととても気持ちがいいんですよ。

竹皮には抗菌作用もありますので、まだ履いたことのない方にも、ぜひ一度その心地よさを体感していただければと思います。

世界に一つだけの『マイ草履』作りに、ぜひ挑戦してみてください。」

詳細情報

軽部草履

軽部草履

〒991-0061
山形県寒河江市中央工業団地51
☎ 0237-77-5322
******************************
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