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【特集記事】初めてでも気軽に茶道を楽しめる!清風荘に行ってみよう

VISIT YAMAGATA編集部

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こんにちは!VISIT YAMAGATA編集部です。 やまがた各地域のイベント情報や観光スポットなどのまとめ記事を定期的に発信しています。 また知る人ぞ知るやまがたのディープな情報もご紹介しています。

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日本の精神文化といえる「茶道」

茶道というと、その独特の雰囲気から少々敷居の高さを感じてしまいがち。
また、「作法もいろいろあって難しいのでは?」という印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

ここ山形市には、初めての方も気軽に「茶道」の世界を体験することができる場所があるんです!

今回はVISIT YAMAGATA編集部が、山形市中心部にある「清風荘」で茶道体験をしてきました。

初心者の私でも楽しむことが出来ましたよ!
その体験の様子をお伝えします(^^)

<取材協力>
・山形市企画調整部文化振興課
・茶道裏千家 名誉師範 志賀宗秀 先生

1.清風荘とは

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山形市中心部に位置するもみじ公園。
秋にはもみじが鮮やかに色づき、多くの人が訪れる人気スポットです。

ここに建つ清風荘は、明治維新以前は宝幢寺(ホウドウジ)という真言宗の寺院であり大書院でした。

中には4つの和室と立礼席の茶室があり、さらに昭和54年に茶室「宝紅庵」が併設されました。

現在では、山形市の公民館分館として使用され、伝統文化を中心とした諸活動が行われています。

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2.さっそく体験をしてみよう

清風荘(宝紅庵)で楽しむお茶席は事前予約の必要がなく、施設がお休みの日以外は、基本的にいつでも楽しむことができます。※ちなみに平日のお茶席を、「日釜」と呼んでいます。

このような絶好なロケーションでお茶を楽しめるなんて素敵ですね!

では早速、この日釜を体験してみましょう!

●まずは「お茶券」を購入

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清風荘の玄関を入ると、右手に受付があります。

ここでお茶券を購入します。 (1席 500円)

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このようなお茶券を手に入れて、お茶室へ移動します。気分が高まってきた~!

茶室へ向かう途中、庭が目に入りました。

整えられた美しい庭を見ていると、山形市中心部でありながら、日常とはかけ離れた空間にいるようです。

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では茶室へ向かいましょう。

●お茶室(立礼席)

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日釜は、テーブルと椅子を使って茶をたてる立礼式(リュウレイシキ)とよばれる形式。

ここでは、椅子に座ってお茶を頂くことができます。正座が苦手な方でも安心してお茶を頂けますね。

3.お茶席に参加したらここを見よう!注目ポイント6選

①掛け軸

席に座り床の間を見ると、掛け軸が掛かっています。

まずはこちらに注目してみましょう。

おもてなしをする人の気持ちを表すとされる掛け軸は、その時々で掛けられているものは異なります。

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今回の掛け軸はこちら。

「朝顔の紺の彼方の月日かな」

愛媛県出身の俳人 石田波郷の俳句で、紺の彼方に過ぎ去った日々を思い浮かべているという句だそうです。

掛け軸の文字は読めないものが多くてわからない事がありますが、お聞きすると丁寧に教えてくださいます。

掛け軸を鑑賞し、招く人のメッセージを読み解いてはいかがでしょうか。

②花・花入れ

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季節を表わす花と、それを入れる花入れ。今回はこちら。

この花入れに使われている竹は煤竹(すすだけ)と言われ、古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる貴重な竹だそうです。

100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが特徴です。

なんとも言えない艶のある竹に花が凛としていて風情を感じますね。

③釜・風炉・水差し

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茶の席で使用する釜・風炉・水差し。

茶席で使用する水を「水差し」に入れ、そこから水を汲み、風炉に置かれた釜の中でお湯を沸かします。

今回の先生がお持ちになった水差しも大変珍しく、蓋の形がユニークです。また、この薄い水色が涼しげで綺麗ですね。

水差しにも様々な形がありますので、是非チェックしてみてください。

④お棗(なつめ)

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「おなつめ」はお抹茶を入れておく道具のこと。

今回は竹で細かく編んである、とても珍しいものでした。こちらも涼し気な佇まいが、何とも美しい。

⑤お菓子

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お抹茶を頂く前に、お菓子を頂戴します。

訪問したのは、夏真っ盛りのとても暑い日でした。

そんな中、ご準備いただいていたのはこちらのお菓子。なんとも涼し気ですね!

餡を包んでいるのは、求肥でしょうか。透明な求肥のなかから淡いピンク色がのぞいています。

季節を感じると共に、上品な甘さで美味しいお菓子でした。

通常のお茶会では、ご亭主が招くお客さまを思い、形や味、やわらかさなど、細かいところまで和菓子屋さんと相談してお菓子を作るとのこと。

これも客人をもてなす茶道の心なんですね。

⑥抹茶

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茶道では、薄茶と濃茶の2パターンがありますが、今回はこちらの薄茶を頂戴します。

この日は真夏日でかなりムシムシする日でしたが、お茶の温度も丁度よく、大変おいしくいただきました。
温かい飲み物であるのに、なぜか心がスッと清々しくなります。

お茶は同じ人が点てても、天候や気分で味が変わるそうですよ。

こんなところも一期一会なんですね~

茶道には様々な流派があり、それぞれ特徴が異なります。

今日はその流派のひとつである裏千家の先生が当番の日。掛け軸を始めとして、器、お道具も先生がお持ちになったとのこと。

茶道具は高価で貴重なものが多く、なかなか目にすることができませんが、こうして間近で拝見できるのもお茶会の醍醐味なんです。

このような日釜は毎週月曜日の休館日(休庵)以外の平日に行われています。
事前予約がなくとも、気軽に「本物」のお茶を頂ける、何とも贅沢な施設です。
お客さまの中には、週に2~3回お見えになる方もいるんだとか。

私も気軽に足を運びたくなりました。

詳細情報

市民茶会・月釜・日釜(宝紅庵)

市民茶会・月釜・日釜(宝紅庵)

山形県山形市東原町2丁目16−7

023-622-3690 / 3692023-622-3690 / 3692

4.もみじ公園を散策

お茶をいただいたら、ぜひ公園の散策を。

もみじ公園は、時の城主が江戸の庭師と共に造園しました。山形城の本丸庭園の余石と吉野のもみじを用いているそうです。

もみじが圧巻の美しさなのも、うなずけます。

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(写真は7月頃撮影。もみじの見頃は11月はじめから。)
今は夏、見事な枝ぶりのもみじが青々と葉をつけていました。紅葉したもみじを見に、また秋に訪れたいものです。

庭の中央には心の文字をかたどった心字池があります。池の周りをゆっくりと散策しながら、静かな時間を楽しみました。

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5.まとめ

いかがだったでしょうか。

美しいお庭と歴史を感じる建物、静寂の中で頂くお茶は何とも趣のあるものでした。
一度体験してみると、また何度も足を運んでみたくなります。

日釜に参加ご希望の場合は、念のため、事前に確認の連絡をしておくと安心かもしれませんね。
ぜひ気楽に一度日釜を体験してみてはいかがですか。きっと素敵な時間になり、新しい世界が広がるかもしれませんよ。

詳細情報

清風荘・宝紅庵 / もみじ公園

清風荘・宝紅庵 / もみじ公園

山形県山形市東原町2丁目16−7

023-622-3690 / 3692023-622-3690 / 3692

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