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【特集記事】蔵王温泉・日帰り入浴| すのこの湯 かわらや|全国でも希少!究極の温泉
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VISIT YAMAGATA編集部
こんにちは!VISIT YAMAGATA編集部です。 やまがた各地域のイベント情報や観光スポットなどのまとめ記事を定期的に発信しています。 また知る人ぞ知るやまがたのディープな情報もご紹介しています。
日本最古の温泉のひとつに数えられる蔵王温泉は、西暦110年、日本武尊の蝦夷征伐に従軍した吉備多賀由によって発見されたと言われています。
この開湯の言い伝えからも分かるとおり、蔵王温泉は、自然湧出の温泉。
温泉内には、5つの源泉群とそこから分かれる47の源泉があり、毎分約5,700L、1日8,700トンという豊富な湯量を誇っています。
多くの宿泊施設が点在している蔵王温泉ですが、5つの日帰り温泉施設と3つの共同浴場があり、お泊まりの方でなくとも、気軽に蔵王温泉のお湯を楽しむことができます。
さて、今回、「蔵王温泉・日帰り入浴」の特集第4弾としてご紹介するのは「すのこの湯 かわらや」です。
奥まった目立ちにくい場所に構える「かわらや」ですが、この「かわらや」こそ、温泉マニアから絶大な支持を集める全国でも珍しい「究極の温泉」とも言われる特質を持つ温泉施設なのです。
そのヒントは、屋号にある「すのこ」、そして「かわら」というキーワード。
今回は、知れば必ず行ってみたくなること間違いなしのその特長を含めて、一挙ご紹介いたします!
「かわらや」は高湯通りの一本隣りの道の奥、共同浴場「川原湯」の隣にあります。
「かわらや」と「川原湯」— 隣同士で似通った名前でちょっとややこしいですが、二つの隣合う施設の名前に「カワラ」ということばが入っているのは、昔この場所が「川原町」と呼ばれていたからー
そして、ここが「川原町」と呼ばれていたのは、ここが「川原」だったからー
この「カワラ」という言葉も、この「かわらや」のヒミツのキーワードとなりますが、それについては後程ご紹介させていただきます♪
新しくてきれいな館内
「かわらや」は元々は「川原屋旅館」という歴史ある温泉宿でした。
それが2011年にリニューアルし、日帰り入浴をメインとした施設として生まれ変わりました。
そのため、館内はまだ新しく、とてもキレイに保たれています。
下足棚
フロント
館内に上がると、フロントデスクの上に券売機がありますので、こちらでチケットを購入し、スタッフの方に渡してください。
[入 浴 料] 大 人:500円(税込)
子ども:300円(税込)
回数券:5,000円(税込)
*12枚綴り
[入浴時間] 9:30〜19:00(当面の間)
*受付17:30まで
*時期により営業時間変更有り
[定 休 日] 木曜日
ドライヤーの貸出し
さて、こちらのフロント台の上には貸出用のドライヤーが置いてあります。
脱衣所等にドライヤーは設置しておらず、ドライヤー用のコンセントもありませんので、必要な方はこちらで入浴後に借りて、ロビー横の洗面台でかける仕組みになっています。
ちょっと不便に思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、脱衣所やその近くの洗面台にコンセントを設置していないのは、電気配線の腐食をできる限り防ぐため、という理由があります。
蔵王温泉は、硫化水素を含む強酸性の温泉。
そのパワーの強さ故に、電化製品は数年ともたずに動かなくなり、鉄製品はあっという間に錆びてしまいます。
それは、電気配線等に関しても同様で、特に湯船の近くではコンセントも長くもちませんし、場合によっては漏電に繋がってしまいます。
後程ご紹介しますが、この「かわらや」の源泉はまさしく浴室にあるため、このドライヤーの貸出しのシステムは、安全を考慮しての対応なのです。
ロビー
ロビーはとても清潔で、広々しています。
化粧室
化粧室はフロントのすぐ横。
ドライヤーをかけられる洗面台(下の写真)が手前にあり、お手洗いはその奥にあります。
いざ、暖簾のその先へ
さて、玄関を入ると突き当たりの右手に見えるのが、こちらの暖簾。
この暖簾をくぐると数段の階段があり、その先に男女共用の洗面台、そして脱衣室があります。
洗面台
脱衣室(男湯)
脱衣室(女湯)
扉で仕切られたシャワー室
シャワー室は、内湯の奥の扉の先。
扉で仕切られているため、シャワーのお湯やシャンプーなど石鹸が湯船に入る心配がありません。
男湯
女湯
男湯・女湯、それぞれシャワー付きカランが2台ずつあります。
リンスインシャンプーとボディーソープも備え付けられていますが、常連さんは自分の入浴セットを持ってくる方が多いようです。
ファンが愛して止まない温泉
さて、お待ちかねの全国でも貴重な温泉はこちらです!
男湯
女湯
建物も湯船も木造で落ち着く佇まいになっています。
湯船自体はこぢんまりとしていて、4〜5人入れば満員御礼な大きさです。
ただ、よく湯船の付近をご覧ください。
湯口が見当たらないのにお気づきでしょうか。
水面は動いていない様にも見えますが、じっと見ていると、絶えず湯船からお湯が溢れ出て行くのが分かります。
では、お湯はどこからやってきているのでしょうか。
その答えこそ、この「かわらや」が全国的にも珍しいと言われる所以なのです。
「すのこの湯」のヒミツ
さて、こちらの施設の正式名称は「すのこの湯 かわらや」でしたね。
湯船の底をご覧ください。
「すのこ」状になっているのがお分かりいただけるかと思います。
「かわらや」のお風呂は、全国的にも珍しい「湧き出す源泉の真上」にあります。
湯船の底に「すのこ」を敷き、その間から温泉が湧き出て来ているのです。
蔵王温泉は、特に皮膚病に効くと言われ、遥か昔から湯治客が多く訪れる温泉地ー。
しかし、蔵王温泉に限らず、「温泉」の湯は湧出して空気に触れた瞬間から酸化をはじめ、時間とともにその効能は薄れていきます。
ところが、空気に一切触れていない「自家自噴」「足元湧出」のこの「かわらや」では、新鮮な温泉そのものを享受できるのです。
湯船の底、すのこの隙間の奥に「穴」があるのがお分かりでしょうか。
この穴からお湯が湧き出てきています。
昔「川原町」と言われたこの一帯には、源泉から流れてくるお湯が川となり流れていました。今も共同浴場の「川原湯」の裏付近にその面影を見ることができます。
「かわらや」や「川原湯」は、通常の温泉のように「湯船に温泉を曳っ張ってきた」のではなく、温泉が湧きだしているところに、底を「すのこ」にした湯舟を置いている「川原の上にある温泉」なのです。
*ちなみに、「かわらや」と「川原湯」は似通った構造ですが、湯船とその側面の構造が少し異なります。「かわらや」はすのこ状になっているのが、足元(と男女の境目)だけでまさに足元からしか自噴していませんが、「川原湯」は側面の四方も格子状になっており、足元だけではなく脇からもお湯が入ってくる構造になっています。
お風呂上がりは畳の個室でゆっくり
さて、新鮮な温泉につかった後は、畳の部屋でゆっくりしたいですよね。
「かわらや」には「千草」と「酔月」という2つの休憩室がありますので、こちらもご紹介いたします。
2つの部屋は、広さも備品も違いはありません。
千草
酔月
備品
部屋の奥にはテーブルと椅子2脚があります。
障子を開けると、明るい光が差し込んできます。
お風呂上がりに畳の部屋で庭を見ながらゆっくりできるのは最高ですね。
部屋には、テレビ、金庫、ヒーターの他、洗面台まで設置されています。
[利用料金]2時間:2,000円 (税込)
*延長料金は1時間毎に800円
ロビーで軽食も◎
軽食や飲み物の提供もありますので、お風呂上がりにここでゆっくりするのもOKです。
軽食
*食事は提供していない日もあるので、直接ご確認ください
飲み物
山形土産
山形の特産品を使ったお土産も取り揃えています。
新鮮なお湯を味わいたい方は
蔵王温泉の湯のイメージと聞かれて「濁り湯」というフレーズを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。
それは間違いではありませんが、実は、源泉から湧き出たお湯は無色透明。その透明なお湯が空気に触れることによって酸化して白く見えるようになるのです。
今度、蔵王温泉の温泉に入るときに、ぜひ確認してみてください。
人が入った後のお湯は空気が混ざってしまい白濁していますが、そうでない湯口のお湯や人が入る前の湯船のお湯は、透き通っているのが確認できるかと思います。
蔵王温泉でも、できる限り新鮮なお湯をお客さまに提供するための工夫を凝らしている施設も多いですが、この「かわらや」のお湯は空気にふれる前の泉質にあずかることができる希有なお湯なのです。
スタッフからのメッセージ
「蔵王温泉の中でも珍しいお風呂なので、ぜひいろいろな方に入っていただきたいです。」
と代表の娘さんの斎藤千春さん。
ぜひ、この貴重な温泉を享受しに「かわらや」へ行ってみるのはいかがでしょうか。
温泉表示
施設名 | すのこの湯 かわらや |
源泉名 | 川原屋源泉 |
泉質 | 酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉 |
源泉の温度 | 51.1 ℃ |
供用場所での温度 | 43.0 ℃ |
加水 | 源泉温度が高いので、水道水(井戸水)を加えて温度調節をしています |
加温 | 加温は一切行っていません |
かけ流し・循環濾過 | 温泉水は、すべてかけ流し(放流式)です |
入浴剤・消毒 | 入浴剤、消毒剤は一切使用していません |
その他 | 浴槽の下から自噴している源泉です |
詳細情報
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すのこの湯 かわらや
山形県山形市蔵王温泉川原43番地
023-694-9007023-694-9007
詳細情報
-
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