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【特集記事】大人の遠足!|雪がちらつく山形市のランドマーク「千歳山」に行ってきました。
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本間明子
主に山形県内でライター/フリーアナウンサーとして活動しています。 地元に住んでいるからこそオススメできる情報や地元の人でも足を運びたいと思っていただけるようなスポットを発掘&ご紹介していきます! ワインエキスパートの資格も活かして、山形のワイナリー情報や最近ハマりつつある山登り(トレッキング)体験談もお伝えしていく予定です♪

山形市には地元の人に愛される里山が多く存在します。
その中でも有名なのが、千歳山(ちとせやま)、富神山(とがみやま)、大岡山です。
多くの山形市民は、子供の頃から遠足や日々の体力作りのため、気軽にこれらの山に登って楽しんでいます。
山登りの楽しみと言えば頂上から見る美しい景色ですが、山頂で食べる「山ごはん」(山頂めし)や山の上で淹れて飲む「山コーヒー」も楽しみの一つ。
非日常空間で味わうコーヒーは格別な味です。
そこで今回は、やまがた百名山のひとつ 山形市の千歳山で、山ごはんや山コーヒーを楽しむ、名付けて「冬の山カフェ」を体験してきました。
山登りの様子、山カフェ、下山後のおすすめなど、大人の遠足ならではの楽しみ方をご紹介します。
1. 千歳山ってどんな山?
千歳山は標高471mのおむすびのような形をした山です。
山形駅前から東に約2.5km(稲荷神社参道口)のところにあり、山形市に住む方なら誰もが知っているランドマーク的な存在で、やまがた百名山のひとつにも選ばれています。

頂上を目指す登山道は複数あり、どちらも1時間弱で山頂に到着できます。 登山道も目印などがあり分かりやすいので、山登り初心者の方でも楽しめるかと思います。 メジャーな登り口は千歳山こんにゃく店が近くにある稲荷神社参道口や萬松寺(ばんしょうじ)口ですが、今回はその裏側、平清水(ひらしみず)の平泉寺(へいせんじ)から登るちょっとマニアックな登山道をご紹介します。

2. いざ千歳山へ!!
・見どころたくさんの平泉寺

今回の登山道の登り口にある平泉寺は焼き物の町平清水の集落にあり、「山寺」として有名な宝珠山立石寺を開山した慈覚大師 円仁(じかくだいし えんにん)が開祖と言われている天台宗のお寺です。
本堂へと続く道は竹林に囲まれ、厳かな雰囲気が漂います。
また大日堂には木造の巨大な釈迦如来の頭部が納められていて、毎月28日の大日如来御縁日などで開堂する際に見ることができるそうです。

今回訪れたのは12月中旬だったため時期は過ぎていましたが、平泉寺の入り口にある枝垂桜は山形市指定天然記念物にも指定されていて、隠れた名所として親しまれています。
また、境内の銀杏の大木も必見です。
詳細情報
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平泉寺
山形県山形市平清水153
・山形駅から車で約15分
・山形駅からバスで約15分
「平清水」下車後 徒歩 約13分
・いよいよ登山スタート!

今回は、本堂 大日堂の左手の登山道から頂上を目指します。
山カフェの道具(ポットなど)が入っているため、私たちは重装備に見える格好で登りましたが、毎日登っている方や部活動の高校生たちは運動着などの軽装で登っているようです。
*靴はハイキングに適したもの、服装も季節に合わせたものをお選びください
足元を見ると、落ち葉がびっしりと敷き詰められています。
落ち葉の上を歩くこと10分程で見える景色がこちら。

ここまでは道がジグザグになっていて急こう配ではなく、ほどよく会話も楽しみながら登ることができました。
ところで、ここまでくる間にたくさんの石仏が目に入りました。
なんでも、新四国八十八カ所霊場なのだとか。
東北の人にも四国の八十八カ所の霊場が参拝ができるように建てられたそうで、石仏の下には四国の土が埋められているそうです。
・山形の街を望める展望台
先程の写真スポットから歩くこと約5分・・・

おやっ?まさか頂上?
いえ、そんなわけはありません。
まだ登り始めて15分ほどですから。
こちらは展望台。
ここから山形市の街並みを一望できます。
時間がないときはここまでくるだけでもリフレッシュできそうですね。
ここまでくると、少し雪が積もっていました。
実はこの日、今シーズンしっかりした積雪が観測された日だったんです。
さぁ、まだまだ登っていきましょう!

眺望が変化してきましたね。
近くの山が下の方に見えてきました。
このような風景を見ると、あ~、登山しているんだなぁという充実感であふれます。
・千歳山の山頂 と 阿古耶伝説
さて、皆さんは千歳山に伝わる「阿古耶姫伝説」をご存じでしょうか?
*************************
福島の郡司の娘「あこや姫」が一人の男性と恋に落ちます。
実は、その男性は千歳山の松の精だったのです。
ある時千歳山の松が切り倒されることになり、男性はあこや姫の前から姿を消します。
切り倒された松を運ぼうと大勢が力を合わせても、松は一向に動きません。
しかし、あこや姫がそばに寄り添うと、なんと松は動き出したのです・・・
*************************
この「阿古耶姫伝説」の松の木があった場所というに石碑が建っています。

そして、この石碑の建つ場所が千歳山の山頂です。
頂上に到着してあたりを見回すと、誰かが今日の日付を書いた跡がありました。

そして、今流行の「WA ROCK (ワロック)」も。

「WA ROCK」は絵を描いた石を公園や山などに置き、自分のものと交換したり、持ち帰ったりする遊びです。
もともと西オーストラリアで生まれた遊びで、日本では北秋田市 阿仁地域から広がったとされています。
誰が描いたのか今どきなテーマですね。
石が山から山へ旅をするなんて面白い遊びです。
ところで、この千歳山は日課で登っていらっしゃる方が大勢いるとのことで、途中でお会いした方はなんと90歳!
私よりもスピーディーに登っていたので印象的でした。
・いよいよ山カフェ
さて、頂上へ着いてからのお楽しみは、やっぱり山カフェです。
ここ千歳山にはこんなに立派な休憩所があるんです。

階段を上がって2階へGO!
最も高いところに来たぞ~!ということで雪だるまちゃんをつくりました。
初千歳山登頂!
おめでとぉ~!!!!!

満足したらおなかがへってきました。
今日はお湯を入れるだけで完成のカップ麺の山ごはんといたしましょう。
(スープやかやくが別になっていない一体型をおすすめします。ゴミが風で飛ばないように・・・)

さむ~いところで食べるあったか~いラーメン。
最高ですよ!

いや~、なんでこんなにカップラーメンが美味しいんだろうねぇ~!と
全員一致で大満足!
そして、お次は山カフェ。
コーヒーをいただきま~す♪

冬の山の凛とした空気と、コーヒーの香り・・・
なんともいえない至福の時・・・
登ったからこそ味わえる感覚だと思います!

今日のおやつはクッキーです。
休憩所ではなんだかんだと45分ほど滞在してゆっくりとしたひとときを過ごしました。
雪は降りましたが、風がなかったので過ごしやすかったです。
・見晴らしを楽しみながら下山
さて、冬は日暮れが早いのでぼちぼち下山することにします。
帰りも見晴らしがいいですよ。

帰り道は滑りやすいので注意が必要です。
これから雪が増えても毎日登る方もいらっしゃるようですが、皆さん長靴やスパイクなどを装着して登っているようです。
ストックなどを使ったり、工夫して安全な冬登山を楽しんでくださいね。

帰り道は行きと少し違う道を周りました。
鳥居がたくさん並ぶ中を通り・・・

大日堂の参道へと帰ってきました!
ここまでで2時間半ほど。
いい運動になりました。
3. 帰りはぜひここに寄ってみて
さて、帰る前にもう1カ所気になるところがあったので寄ることにしました。
訪れたのは、平泉寺の目の前にあるお酒のセレクトショップ純米酒専門店 La Jomon(ラジョウモン)です。
La Jomon(ラジョウモン)は純米酒専門店で、山形県内はもとより県外のお酒もそろっています。
かなりマニアックなお酒も多くあります。

私は今回、精米歩合90%という、かなり珍しいお酒を購入しました。

お酒以外にもこだわりの食材も並んでいます。
私は今回、液体の柚子胡椒を買ってきました。
帰宅してから早速使ってみましたが、何にでも合う味・・・おすすめです。
詳細情報
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La Jomon (ラジョウモン)
山形県山形市平清水210
023-666-8977023-666-8977
4. まとめ

皆さんいかがでしたか?
一緒に山カフェ気分を楽しんでいただけたでしょうか?
今回は雪化粧の千歳山でしたが、新緑や紅葉などそれぞれの季節で楽しめますし、今回はマニアックなルートでしたので、その他の登山道を選べば、また違った景色が広がることでしょう!
千歳山以外にも、山形には気軽に登れる山や散策できる丘などが多くあります。
ぜひ自然と親しみながら、トレッキングやハイキングを楽しんでみませんか。
詳細情報
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千歳山
山形県山形市平清水
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