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【特集記事】富樫ろうそく店で絵ろうそく絵付け体験|由緒ある鶴岡市の伝統工芸を体験
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asuka
庄内生まれ・育ちで生粋の庄内っ子のWebライター。大学進学をきっかけに神奈川県へ。2019年に庄内へUターンしました。他県に住んだからわかる、庄内の食や文化など魅力を発信していきたいです。

徳川幕府に「日本一」と評された鶴岡の伝統工芸品「絵ろうそく」。鶴岡市にある「富樫ろうそく店」では、絵ろうそくの絵付けが体験できます。
とはいえ「絵ろうそくって何?」「体験してみたいけど、初めてでも上手に描けるの?」など、心配事がある方もいるでしょう。
結論からいえば、絵を描くのがあまり得意ではない筆者もとても楽しく体験できました!
この記事では、筆者の絵ろうそく絵付け体験をレポートします。
絵ろうそくの絵付け体験をしてみたい方はぜひ最後までご覧ください。
1. 鶴岡の伝統工芸品「絵ろうそく」とは?
鶴岡の絵ろうそくは、十一代将軍の徳川家斉から日本一と称えられた由緒ある工芸品です。
本章では鶴岡の絵ろうそくの特徴や、日本一といわれた所以を紹介します。
・絵ろうそくのはじまりと特徴
鶴岡の伝統工芸品といわれる「絵ろうそく」は、江戸時代の中頃に絵ろうそく職人・皆川重兵衛 (みながわじゅうべえ)によって生み出されたと伝えられています。
鶴岡市以外にも酒田市や福島県会津地方、新潟県長岡市などが絵ろうそくの産地として知られていますが、なかでも鮮やかな花模様が鶴岡の絵ろうそくの特徴です。
御所車(源氏車)や蓮華、季節の花などが描かれたろうそくは「花紋燭 (かもんしょく)」と呼ばれています。
・鶴岡の絵ろうそくは日本一
鶴岡の絵ろうそくが日本一と称えられたのは、庄内藩酒井家の参勤交代中の出来事が発端です。
十一代将軍・徳川家斉に献上する予定の絵ろうそくが道中で壊れてしまいます。
江戸の職人では修復ができず、皆川重兵衛が鶴岡から江戸に出向いたのち、絵ろうそくを見事に修繕しました。
その高い技術に徳川家斉は感心して「日本一」と称えたと伝えられています。
その後、絵ろうそくは酒井家定番の献上品となりました。当時、二十数軒あったろうそく店では自分が作ったものを献上品にしてもらうために、技術と美しさを競ったといわれています。
2. 絵ろうそく絵付け体験
それでは、絵ろうそくの絵付け体験にチャレンジしましょう!
絵付けは、お店の奥のスペースで体験できます。
お店の近くには、大人数で利用できるスペースもあるため、団体での受け入れも可能です。
絵付け体験ができるろうそくは下記の3種類。1つ660円から体験できます。
・水に浮くろうそく(体験費:1つ660円)
・和ろうそく【小】(体験費:1つ660円)
・和ろうそく【大】(体験費:1つ1,100円)
筆者は人気上昇中の和ろうそく【小】の絵付けにチャレンジしました。
・絵付け体験のポイント指導
絵付けをスタートする前に、絵付けのやり方や注意点の説明を聞きます。
ポイントを絞って、指導内容の一部を紹介します。
絵付けに使う絵具はポスターカラーなので、衣類につけないよう注意が必要です。
エプロンを貸してもらえますが、袖まわりがシンプルな洋服のほうが安心ですね。
絵付けは筆を使って行います。色を変える場合は筆を水でしっかりと洗い、水気をとってから次の色を使いましょう。
・デザイン選び
絵付けをするろうそくの種類が決まったら、デザインを考えます。
世界にひとつだけのデザインを考えるもよし!
絵ろうそく職人のデザインを参考にするもよし!
絵を描くのがあまり得意ではない筆者は、職人のデザインを見本にしました。
水に浮くろうそくは、鶴岡の絵ろうそくらしい華やかなデザインからポップなものまで!
さまざまなデザインが施されているので、これらをお手本にしながらお子様も楽しく絵付けにチャレンジできるのではないでしょうか?
・絵付けにチャレンジ
それでは、絵付けにチャレンジ!
筆者は、春を感じられる梅の花のデザインを手本に絵付けをしていきます。
まずは、茶色の絵の具に筆を入れて……
パレット代わりの紙で筆を均しながら、必要な分の絵の具だけを筆に残します。
次の色を使うときには筆を水で洗って、水分をしっかりと落とします。
同じ手順で、花弁の赤色や花粉の黄色も描き進めていき、作業すること約1時間。
梅の花を絵付けした絵ろうそくが完成しました!
筆者も少しずつコツをつかみ、完成するころには絵付けに没頭してしまうほど楽しく体験できました。
絵付けができたら蝋で絵ろうそくをコーティングしてもらい、世界にひとつだけの絵ろうそくの完成です!
3. 富樫ろうそく店の絵ろうそく
お土産や贈答品としても人気がある絵ろうそくですが、富樫ろうそく店では四季折々の絵柄が楽しめる絵ろうそくを購入できます。
こちらでは、富樫ろうそく店でも人気の高い商品を紹介します。
・水に浮くろうそく
独特のフォルムをした丸いろうそくは、水に浮かべて灯を楽しめる商品です。
鶴岡市内に”クラゲ水族館”として有名な「鶴岡市立加茂水族館」があることにちなんだクラゲ柄や干支のデザインは人気が高いのだそう。
それ以外にもさまざまなデザインがあるので、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。
・和ろうそく
王道の和ろうそくも、水に浮くろうそくと同じぐらい高い人気を誇っています。
最近ではコンパクトサイズの絵ろうそくも人気があるそうです。
同じ柄の2本セットや、いろいろなデザインの絵ろうそくが楽しめるセット販売もあります。店頭で「どの絵ろうそくがいいのだろう?」と悩む時間も思い出深いひとときとなるでしょう。
4. メッセージ
富樫ろうそく店の小松優子店長 (写真左)から、VISIT YAMAGATAの読者の皆さんにメッセージをいただきました。
「伝統工芸品と聞くと、なんとなく身構えてしまいそうですが、絵ろうそくの絵付けはお絵描き感覚で楽しみながら体験できます。
小さなお子様から体験できるので、お子様の成長を感じられるアイテムの一つにもなるはずです。
また30~60分と比較的短い時間で体験ができるので、電車やバスの待ち時間にもおすすめです。ぜひ絵ろうそくの絵付け体験をしに、遊びに来てくださいね。」
詳細情報
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富樫ろうそく店
【営業時間】
0235-22-10700235-22-1070
9:00~17:00
【休業日】
第3日曜日
【体験】
前日までに要予約
大きさで料金が異なります
【駐車場】
6台
【住所】
山形県鶴岡市山王町10-52
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