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【体験記事】かんじきで山形蔵王の雪原へ!~自分のペースで 蔵王中央高原かんじきスノーハイク~

本間明子

本間明子

主に山形県内でライター/フリーアナウンサーとして活動しています。 地元に住んでいるからこそオススメできる情報や地元の人でも足を運びたいと思っていただけるようなスポットを発掘&ご紹介していきます! ワインエキスパートの資格も活かして、山形のワイナリー情報や最近ハマりつつある山登り(トレッキング)体験談もお伝えしていく予定です♪

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「ウィンタースポーツ」そして「冬の蔵王」と言われて真っ先に思い浮かぶのは、おそらくスキー、そしてスノーボードではないでしょうか。
雪山をスキーやスノーボードを履いて一気に滑り降りる爽快感や疾走感はたまりませんよね。

そんなスキーやスノーボードは、冬の山形・蔵王を楽しむためのものとして間違いなくオススメしたいものですが、それと併せてご紹介したいのが、今回取り上げるスノーハイクです。

かんじきスノーシューを履いてめぐる山は、春や夏、秋とは違った様相を呈しており、まさに冬の山の様子をゆっくりと散策してみたい方にぴったりのアクティビティです。

山形県随一のスキー場である蔵王温泉スキー場でも、かんじきを履いて、気ままに自分のペースで名物の樹氷や霧氷を鑑賞することができることを知り、今回は女子(というにはいささか大人になってしまいましたが…)2人でかんじきスノーハイクに初挑戦してきました。

今回はその様子をレポートします。

はじめに

かんじきとは

かんじきは雪の上を歩くための履き物。
日本の雪国での伝統的な履き物ですが、西洋でもそれに似たスノーシュー(西洋かんじき)があります。

雪深いところを歩く場合、普通の靴や長靴では自分の体重が靴底の狭い面積に集中して足が雪にすっぽり埋まってしまい、思うように動けません。

そこで、靴底より面積の大きいかんじきやスノーシューを使って体重を分散させ、雪に沈み込まないようにするのです。

かんじきは、昔は木や縄で作られていましたが、今はプラスチック製やアルミ製のものも多く存在します。

アクティビティとしては、スキーやスノーボードでは味わえない、ゆっくり進むからこその醍醐味がその魅力のひとつと言えます。

蔵王温泉スキー場でできる「かんじき」のプログラム

蔵王温泉スキー場で楽しめるかんじきのプログラムは大きく分けて、
 ①ガイドをつけずに自由に歩くフリープランのスノーハイク
 ②山岳インストラクターと一緒に歩く本格的なスノートレッキング
の2つがあります。

  ①スノーハイク ②スノートレッキング 
山岳インストラクターの同行 必須
所要時間 1〜3時間程度 5〜7時間
実施期間 1月上旬〜3月上旬
*積雪状況による
1月中旬〜3月下旬
*積雪状況による
使用するロープウェイ 蔵王中央ロープウェイ
蔵王スカイケーブル
蔵王ロープウェイ
蔵王中央ロープウェイ
蔵王スカイケーブル
特徴 ・指定エリア内で自由にコースを決められる
・ロープウェイ運行時間内であれば、体験時間は自由

・気軽に楽しめる
・比較的安価
・直前の申し込みでも基本的に対応可能
・山岳インストラクター同行でなくては行けない場所に入れる(樹氷原・霧氷原の中 等)
・山岳インストラクターから動植物や地形、樹氷などの解説を聞くことができる
・山岳インストラクターが同行しているため、天候が悪くても迷いことはなく安心
・3日前までの予約が必要
こんな人におすすめ ・気軽&自由に冬の中央高原を散策したい人
・スキーやスノーボードはしないが冬山を楽しんでみたい人
・時間や予算が限られている人
・本格的にスノートレッキング を楽しみたい人
・樹氷原の中や霧氷原を満喫しながら歩きたい人
・スキーやスノーボードでは入れない地帯に足を踏み入れたい人
取扱会社 蔵王観光開発株式会社 おもてなし山形株式会社 等
予約方法 予約はこちら 予約はこちら

*上表はVISIT YAMAGATA編集部 作成

今回、私たちが楽しんできたのは、誰でも気軽に楽しめる①かんじきスノーハイク

いつもはスキーで訪れる蔵王ですが、今回は生まれて初めてのかんじきスノーハイクで、新しい蔵王の魅力を発見できそうです。

それでは早速、その様子をレポートしていきます!

詳細情報

②かんじきスノートレッキング の様子はこちらから

②かんじきスノートレッキング の様子はこちらから

【体験記事】山形蔵王 | 山岳インストラクターと行く「かんじきスノートレッキング」|氷と雪の芸術「樹氷原」「霧氷原」の中へ

服装や持ち物

取材に訪れたのは1月中旬。
この時期の蔵王の平均気温は-10℃ ~ -3℃。

氷点下でのかんじきスノーハイクを体験するにあたっては、その装備は重要です。

[必須のもの]
・スキーウェア
    *フリースの上に登山用レインウェアでも代用可
 (但し、休憩中は冷えるので防寒着を別に用意することをおすすめします)
・防寒防水シューズ
・防寒グローブ
・ゴーグルもしくはサングラス
・耳の隠れるニット帽
・飲み物
*かんじきとストックのレンタルは体験料金に含まれています

[あると便利なもの]
・登山用スパッツ
    *雪が靴に入らないようにするためにあると安心です
・昼食や軽食
・バックパック
・ネックウォーマー

受付・コース

受付

今回の私たちのスタート地点は、蔵王中央ロープウェイ温泉駅。

詳細情報

蔵王中央ロープウェイ

蔵王中央ロープウェイ

023-694-9168023-694-9168

窓口の方に予約の名前とかんじきスノーハイクの体験できた旨と伝えると、奥の事務所にてスタッフの方からスノーハイクのコース説明やかんじきの履き方、注意点などレクチャーを受けます。

料金とレンタル内容

[体験料金]
3,000円(税込)

[料金に含まれるもの]
・乗車券
 *蔵王中央ロープウェイ・蔵王スカイケーブル1施設往復 もしくは 各片道ずつ利用可能
・かんじきレンタル代
・ストックレンタル代

[受付時間] 
 9:00~14:00

かんじきの履き方

今回レンタルするかんじきの履き方は簡単!
靴の紐を結んでいく感覚で、順番にベルトを通していくだけです。

かんじきの状態を確認するために、面倒でもここで一度両足履いてみることをお勧めします。

おすすめコース

こちらがご案内いただいたコースの案内図。
おすすめのコースはのんびりコース(約2時間)と満喫コース(約3時間)の2コースあるようです。

このコースを参考に自分なりのコースを作ってみるのも良いかもしれませんね。
*途中リフトを利用する際は別料金がかかります

ちなみに、ふもとから中央高原までの往復は、以下の4通りの方法があります。

① [往復] 蔵王中央ロープウェイ(温泉駅 ⇄ 鳥兜駅)
② [往復] 蔵王スカイケーブル(上の台駅 ⇄ 中央高原駅)
③ [往路] 蔵王中央ロープウェイ (温泉駅 → 鳥兜駅)
     [復路] 蔵王スカイケーブル (中央高原駅 → 上の台駅)
④ [往路] 蔵王スカイケーブル (上の台駅 → 中央高原駅)
  [復路] 蔵王ロープウェイ (鳥兜駅 → 温泉駅)

*かんじきは中央ロープウェイ温泉駅でも、蔵王スカイケーブル駅でもレンタル可能です。

今回のコース

今回、私たちが歩くことにしたルートはこちら。

[蔵王中央ロープウェイ鳥兜駅] → [霧氷地帯] → [ドッコ沼] → [蔵王スカイケーブル中央高原駅] → [同 上の台駅] → [蔵王温泉街をお散歩] → [蔵王中央ロープウェイ温泉駅]

途中でランチや長めの休憩を入れなければ、2時間程度で周ることができるルートです。

登り坂はなく、すべて下り。
普段あまり運動をしない私たちオリジナルの安心安全プランです(笑)
体力に自信がない方、参考にしてみてくださいね。

中央高原でスノーハイク

蔵王中央ロープウェイで中央高原へ

こちらがロープウェイ乗り場。
ここから鳥兜(とりかぶと)駅を目指します。

ロープウェイには私たちの他にもスキー&スノーボードの方や景色を楽しむ観光客の方などが乗車していましたが、 かんじき部隊は私たちだけでした。

ゴンドラが動き出すと、建物がどんどん小さくなっていきます。
これだけで十分なイベント感です。

途中、下りのロープウェイとすれ違いました。

水墨画のような風景に黄色いロープウェイがアクセントになって綺麗です。

鳥兜駅〜鳥兜展望台

温泉駅を出発して7分30秒後には、鳥兜駅へ到着です。

この日の気温は-5℃。
一見寒そうですが、風は弱かったのでスノーハイクには問題ない気温でした。

こちらは鳥兜駅にあった食事処などの案内マップ。

ゲレンデには様々なレストランがあるようです。

そして、鳥兜駅を出たファーストビューがこちら。

早く歩きたい~!とはやる気持ちを抑えて、準備を開始します。
今度は自力でかんじきを履きます。

かんじきを装着したら、まずは練習がてら鳥兜駅の上にある展望台へ向かいました。

誰も展望台へは登っていなかったらしく、足跡のない新雪の上を歩きます。
2分ほどですぐ展望台に到着です。

遮るものが何もないので、風は強め。
でも、いい眺めです。
開放的な気持ちになります!

童心にかえって思いっきり

さて、鳥兜展望台からの景色を満喫し終わったら、いよいよスノーハイクです。

ゲレンデにはこうした案内板が随所に立っていますので、ゲレンデの名前を目印に目的地へ進んで行くことになります。

[注意点]
・かんじきスノーハイクの際はゲレンデのできるだけ端を歩き、スキーヤーやスノーボーダーとぶつからないように気をつけてください
・休憩をする際もスキーヤー&スノーボーダーのあまり通らない場所、そしてスキーヤー&スノーボーダーから見つけやすい場所でお願いします

それでは実際にゲレンデ脇を歩いているところを動画でご覧ください。

木々に囲まれながらザクザク進みます。
このように新雪の上を歩くときはズボズボと足が少し沈みます。
でもかんじき効果!深くは沈まないんですね。

ちょっと歩くのに慣れてきたらゲレンデ脇の小さな林へ入って、スキーヤーの滑ったあとに続いて滑り降り~♪
だんだん童心がよみがえってきました。

ここからは木々の間をザクザク進みます。
かんじきスノーハイクらしくなってきました。

周りを見渡すと、こんな風景が。
木の幹には強い風で吹き付けられた雪がびっしり。
自然の力を身近に感じます。

その後もサクサクと新雪をふみながら歩いて行くと、ゲレンデが見えてきました。
小さな林でしたが、大冒険をした気分です。

ドッコ沼でアウトドアランチ

中央高原での散策と言えば、外してならないのがドッコ沼
ドッコ沼を目がけ、新雪をものともせず、もふもふ進みます!

ロープウェイを降りてから1時間。
ちょうどお昼の時間に、ドッコ沼に到着しました。

この日、沼の水面はほとんど雪で真っ白でしたが、一部分だけ見ることができました。
*危険ですので、沼の中には入らないでください

さて、本日のかんじきスノーハイクランチはドッコ沼にていただくことにします。
アウトドア感を楽しみたくて冬用のピクニックシートを広げ、腰を据えました。

本日のメニューは、カップ麺!
寒い中を歩いた体には、暖かい麺がやっぱり沁みるんです。

そして、デザートのドーナツとコーヒーも欠かさず持ってきました。

雪に包まれながらの非日常ランチタイム。
女子トークももちろん楽しいですが、雪に囲まれた空間はとっても不思議な静けさがあり、耳を澄ませるとリフレッシュすることができます。

詳細情報

ドッコ沼

ドッコ沼

ちなみに、こちらは宿泊もお食事もできるForest inn SANGORO
ドッコ沼の近くにある素敵な山小屋風ロッジです。

外にもジャズの音色が聴こえてきて、とてもおしゃれなスポット。
今回、私たちは自分でランチを持ってきましたが、Forest inn SANGOROで昼食をいただくのもおすすめです。

詳細情報

Forest inn SANGORO

Forest inn SANGORO

023-694-9330023-694-9330

なんだかんだと雪のドッコ沼を眺めながらゆっくりと過ごした私達。
ボチボチ帰ることにしました。

帰りのゴンドラ乗車地、ドッコ沼からかんじきで5分少々の場所にある蔵王スカイケーブル中央高原駅に向かいます。

蔵王大権現堂でお参り

蔵王スカイケーブル中央高原駅の目の前には、蔵王大権現堂が建っています。

♪ 蔵王権現さんも お盆の夜は 笠の踊りにうかれでる

と山形の民謡「花笠音頭」の歌詞にも出てくる権現様です。

蔵王スカイケーブルで温泉街へ

蔵王大権現様への参拝が終わったら、蔵王スカイケーブルで温泉街に戻ります。
かんじきはこの中央高原駅でも返却することができますので、こちらで返してから戻りましょう。

蔵王スカイケーブルのゴンドラは4人乗りで観覧車のような形をしています。
遊園地気分で楽しい気分になってしまいます♪

リフトの運行時間は16時頃までのため、スノーハイク受付時間終了の14時ギリギリに出発すると時間がタイトになる可能性があります。
そのため、体験される方は午前中のスタートをおすすめします。

蔵王温泉街を散策

私たちは蔵王中央ロープウェイ温泉駅の駐車場に車をとめていたので、スカイケーブルで上の台駅到着後、車のところまで散策しながら戻ることにしました。

蔵王スカイケーブル上の台駅からスタート地点の蔵王中央ロープウェイ温泉駅までは約1km、雪道では徒歩約20分の道のりです。

酢川温泉神社・薬師神社

まずは酢川温泉神社の下にある、薬師神社へ

酢川温泉神社は参道が雪深く、今回は断念しました。
道ができていれば、蔵王温泉を古から守る酢川温泉神社にもぜひお詣りください。

酢川温泉神社(夏の様子)

日帰り入浴施設・共同浴場

酢川温泉神社から温泉街へと続く228段の石段を下りると、高湯通りの上湯共同浴場にたどり着きます。

冷えた体に湯けむりが…なんともほっこりします。
私たちは無謀にも石段を降りていきましたが、冬場は大変滑りやすいので迂回をお勧めします。

そしてさらに進むと、下湯共同浴場が現れます。

こちらの下湯共同浴場の建物の脇には足湯、そして手湯があります。
お風呂に入る準備をしてこなかった人も手軽に蔵王温泉の温かさを感じることができます。
*指輪などの金属は変色しますので、はずしてから手を入れてください

蔵王温泉には5つの日帰り入浴施設と今回ご紹介した上湯と下湯を含む3つの共同浴場があります。

スノーハイクの後は、蔵王の温泉で疲れを癒しながらあたたまってはいかがでしょうか。

詳細情報

蔵王温泉 日帰り入浴施設|全8施設を一挙ご紹介!

蔵王温泉 日帰り入浴施設|全8施設を一挙ご紹介!

新左衛門の湯/センタープラザ ゆ〜湯/源七露天の湯/かわらや/大露天風呂/共同浴場(上湯・下湯・川原湯)

飲食店・土産物屋

蔵王温泉には飲食店や土産物屋も揃っています。
今回は営業時間外で行くことができませんでしたが、開いていたらぜひ行ってみたかったお店が中華そば 奥村

美味しいと評判なラーメン屋さんです。


中華そば(600円)

辛みそラーメン(800円)

中央ロープウェイ温泉駅に戻る道中、ぷらぷらと歩きながら、のんびりだからこその発見や興味を引かれるものがいくつもありました。

蔵王の温泉街は見どころいっぱいですので、いろんな道を散策して穴場スポットを見つけてみてくださいね!

まとめ

今回のルートとタイムスケジュール(目安)

今回のルートのタイムスケジュールの目安は以下の通りです。
[所要時間] 約2時間30分(ランチの時間を含む)

10:20 受付・説明
10:45 中央ロープウェイ温泉駅 出発
10:55 中央ロープウェイ鳥兜駅 到着
11:00 鳥兜展望台
11:15 中央高原散策
12:00 ランチ(ドッコ沼)
12:45 蔵王大権現 参拝
12:50 スカイケーブル中央高原駅 出発
13:00 スカイケーブル上の台駅 到着
 ※散策しながら中央ロープウェイ温泉駅に戻る場合
(スカイケーブル上の台駅から中央ロープウェイ温泉駅まで どこにも寄らない場合には冬道徒歩約20分)
13:00 スカイケーブル上の台駅 出発
酢川温泉神社・薬師神社 参拝
足湯で休憩
温泉街散策
日帰り温泉 入浴など
13:30 〜
15:00
中央ロープウェイ 温泉駅

自分なりのコースを作って、ぜひ自由に楽しんで見てください。

さて、今回残念ながら青空は臨めませんでしたが、別の日にスキーで訪れたゲレンデはこちら。

運が良ければこのように青空の下、真っ白な雪原でのハイクを楽しめます。

スキーやスノーボードもいいけれど、ゆっくりしたペースで蔵王の雪原を満喫できるかんじきスノーハイク。

この季節だけのお楽しみ。
あなたもぜひチャレンジしてみてくださいね。

※新型コロナウイルスの感染拡大により、営業時間・定休日・営業形態が本記事と異なる場合があります

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冬の蔵王でかんじきスノーハイク!自分のペースで蔵王の雪原を冒険しよう【ご予約はこちら】

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今回ご紹介したのはこちらのプラン♪

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蔵王山岳インストラクターがご案内!樹氷☆霧氷を楽しみながらのかんじきスノートレッキング【ご予約はこちら】

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