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紅葉散策はココだ!知る人ぞ知る上山の観光スポット“楢下宿”

篤影

篤影

街のぶらぶら歩きや温泉めぐり、伝統芸能(歌舞伎や能)の鑑賞、音楽鑑賞(特に演歌・歌謡曲・民謡)が趣味といった、シブめな20代男性。山形県最上地方出身。思い付きで一人で出かけることが多いので、そんな視点からやまがたの情報をお伝えできればと思います(^^)/

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前から気になってたんです“楢下宿”。
たまたま紅葉の時期に一人でぶらぶら歩いてみたところ、
知って驚く歴史や出会いと発見があるステキな場所でした。

歴史や昔の雰囲気が好きな方にイチオシのスポットと、
その周辺のおすすめスポットをご紹介します。

1.“楢下宿”ってどんなトコ?ざっくりと概要をご紹介

“ならげしゅく”は、福島から青森に通じる“羽州街道”の宿場町。
江戸時代、藩主は参勤交代をしていたわけですが、
ここから北にある街道沿いの13藩は、ここ楢下宿を通っていたとのこと。

13という数の多さに驚きです!
近くのかの有名な宿場町でも4藩ですから、その差は歴然!
多くの人やモノが行きかっていたんでしょうね。

2.アクセスについて

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私は山形市内(駅近く)から車で向かいました。

国道13号線から側道を入ると田やぶどう畑、果樹園が軒を連ねます。
初夏はさくらんぼ、ぶどう、柿など、かみのやまはフルーツの宝庫なんです!
そんな景色を眺めているうち、約40分で到着しました。

かみのやま温泉駅からは車で約20分。

バスも走っていますが、一日の本数や時間帯が限られるため、
電車の時間等でお急ぎの方はタクシーのご利用をお勧めします。

3.散策開始!いたる所に宿場町の面影。まるで江戸時代にタイムスリップ!?

「滝沢屋」という古民家・歴史館の脇にある駐車場に車を停め、
そこから古民家が立ち並ぶ中心のエリアに向かって歩きました。

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補足情報ですが、楢下宿には共同駐車場があります。

滝沢屋からだと中心のエリアまで少々歩くことになるので、
こちらの共同駐車場への駐車をお勧めします。
(のちほどご紹介します!)

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歩いてみると、一般のご家庭も多いことに驚きました。

散策する際は、地区の方々の迷惑にならないよう、
マナーを守って楽しみたいですね。

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途中に大きな蔵があちらこちらにあり、歴史を感じます。

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ただの防火水槽でさえ、なぜかカッコよく見えてしまう。。

様々な歴史を感じるものをみていると
みるみる昔にタイムスリップするような気さえしてしまいます。

4.古民家「武田家」を見学!

現在、楢下宿には見学できる古民家が5軒あり、
うち4軒はなんと無料で中を見学が可能なんです!
※入口の「ご自由にご覧ください」が目印!

滝沢屋から中心エリアへ向かって歩いていくと、
次に見えてくるのが「武田家」という古民家です。

早速見学してみることにしました。

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中には、すまいや農機具、わらで作られた生活用具などが展示され、
先人の暮らしを間近で知ることができます。

歴史に詳しくない私ですが、
こうして昔のものを間近で見れるっていい学びになりますね。

歴史ある建物ですが、
外観内観ともに美しく保存されている印象を受けました。
地域の方々が大切にされていることが伝わります。

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5.中心エリアへ

楢下宿の番所跡やお寺、
公民館等を横目に見つつ中心エリアに向かって歩いていきます。

こちらが番所跡。

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①硯橋

もう少しすると
楢下宿のビュースポット「硯橋」に到着しました。

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明治時代に作られた石橋で、
もう一つの「新橋」と合わせ「眼鏡橋」と呼ばれ、
親しまれているそうです。

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長い間、多くの人々の往来を支えてきた自信?さえ感じる、
堂々とした様子に圧巻です。

そして、ご注目いただきたいのが硯橋に連なる、この石垣!
なんてご立派なんでしょう!

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重機のない昔に、
こんな美しく積み上げた先人の苦労を思うと、
なんとも言えない気持ちになりました。

②古民家「庄内屋」

さて、硯橋から川沿いに歩いていくと、
またまた古民家を発見。

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こちらは古民家の「庄内屋」です。
ここも無料で中を見学できます。

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③新橋

そして庄内屋の近くにあるのが「新橋」です。

こちらもさきほどの硯橋と同様、
石造りの橋で美しい形をしています。

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あぁ美しい。。

この近くに新橋を眺めながら休憩できるスペースがあるので、
このきれいな景色を見ながら
足を休ませるのにちょうどいいかもしれませんね。

ここから歩いて5分圏内に
古民家「大黒屋」があります。

④古民家「大黒屋」

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訪問した際はここで「そばまつり」が開催されていました。

そうそう、山形はそばの宝庫。
この時期は収穫したばかりのそば粉を使い、
こうした「そばまつり」が県内各地で行われますよ!

定期的にイベントを開催しているようだったので、
調べて次回来てみようと思いました!

アクセスの項でもお伝えしましたが、
共同駐車場はこの「大黒屋」のとなりにあります。
お車でお越しの際はこちらに停めていただくと便利です!

その駐車場に、楢下宿の全体像がわかる地図があったので見てみると、、、

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こんなに軒を連ねていたのかという位
びっしりと古民家の印が!

当時、どんなににぎわう宿場町だったのだろう。
想像しながら車を停めてある滝沢屋まで戻りました。

6.戻りながら…

車を停めた滝沢屋方面に戻る途中。

ちょうど紅葉のシーズンだったので、
周りの山々が美しい。。

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11月初旬に訪れたのですが、
蔵王の山頂付近には雪が降ったようでした。

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7.脇本陣 滝沢屋へ

さて滝沢屋に戻ってきました。

楢下宿の古民家の中では、
一番大きくて貫禄があります。

中は歴史館のようになっていて、
受付で入館料大人210円(学生160円・小人50円)を支払えば、
中を見ることができます。

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中には囲炉裏や当時の使われていた民用品だけでなく、
多くの藩が通っていた名残で、
各地の貴重な品々が展示されています。

楢下宿の昔の写真も展示されており、
昭和初期はまだ茅葺き屋根が軒を連ねていた様子等も
見ることができます。

8.楢下宿の生き字引に出会う!?入館手続き時のエピソード

初めて楢下宿に訪れた私。
入館手続きをしてくださった方に色々と話を聞いていくと、
溢れんばかりの楢下宿の歴史をお話いただきました!

案内いただいたのは、管理をされている木村さん。

「楢下宿から北にある、津軽までの13藩は江戸に向かうときここを通っていた。
 13藩が通るというのは、宿場町としてはかなり大きい規模である・・・」

「昔、この地域には蔵が約60ほどあった。それだけ大きな家が多かった・・・」

「眼鏡橋が作られる前は、木の丸太橋。
攻めてこられた時、泊まっていた藩主を守るために、切って落とせるようにしていた・・・」

などなど。

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びっしり手帳に書き込まれた文字。

隙あらば歴史に関する本を読み、
楢下宿とその時代を様々な角度から学ばれているとのこと!

向こうに見えるホワイトボードには
ツアーの訪問予定がびっしり!

全て一人でご案内されているとのことで、
そのパワフルさに元気を頂きました!

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話が弾んでいた中、
木村さんが作詞した楢下宿の歌があるとのことで、
ひとつ歌っていただけることに。

♪~羽州街道南に行けば
今も行きかう眼がね橋
蔵王おろしの風が吹く
今日もこがらし舞い上がる
街道宿場の 楢下宿~♪

なんてお上手なんでしょう!!
開いた口がふさがらなかった。。

木村さんの歌に圧倒させられながらも、
さきほどまで歩いてきた美しい光景が目の前に浮かんでくるようでした。
木村さん、ありがとうございました!

楢下宿に訪れた際は、
ぜひ滝沢屋へ立ち寄ってみてくださいね!

9.楢下宿を後にして。 おすすめグルメスポット「楢下宿こんにゃく番所」で「玉こん」を食す!

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楢下宿から5分ほど車を走らせると、
「楢下宿こんにゃく番所」があります。
多くの人が訪れるグルメスポットです。

楢下宿にゆかりのある丹野こんにゃくさんが運営しています。

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ところで「玉こん」ってご存知ですか?

球状のこんにゃくを醤油でじっくり煮込み、
串差しにしたド定番郷土料理!
やまがたに来たら絶対食べておきたい1品です!

私は「玉こんにゃく」と「くるみ甘味噌もちこんにゃく」を注文しました。

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とにかくおいしい!

玉こんは中まで味がよくしみ込んでいて、
さらにこんにゃくのみずみずしさがクセになる!

また「くるみ甘みそもちこんにゃく」は、
この甘味噌ともちこんにゃくの味・食感がうまく絡み合って、これまたクセになる一品でした!

お土産もたくさん種類があって、
どれを買おうか迷ってしまいそうでした~

あと、店内に入ったら、ぜひ天井を見上げてみてください。
ここにも、あのやまがたグルメが。。。

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お庭も美しかったです!

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景色を見ながらひと串ふた串。。。
ぺろっといけますね。

おなかを満たしたあとは、
かみのやま温泉でひとっ風呂入ってきました♨

10.たびのまとめ

初めて訪れた上山市の観光スポット楢下宿。

東北と江戸を繋いだこの宿場町には、
当時とは変わりつつある中にも
地域に守られた大切な景色や建物があり、
それを語り継ぐ方がいました。

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歴史好きな方はもちろん、
そうでなくとも一度訪れることで次々と新しい発見がある、
知られざるツウなスポットと思いました。

自然に囲まれた楢下宿、
四季折々の姿で楽しめること間違いなし!

来年の紅葉シーズン、
もちろんその他の季節にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

<ご参考までに>
 各スポットの所要時間
 ・楢下宿ぶら歩き…約2~3時間
 ・こんにゃく番所…約30分~1時間
 ・かみのやま温泉でひとっ風呂…人による。
  かみのやま温泉はアツいので休みながら頑張って入って約30分。

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